車いすフィッティング(くるまいすふぃってぃんぐ)
最終更新:2026/4/28
車いすフィッティングは、利用者の身体的特徴や生活環境に合わせて車いすの各部を調整し、最適な使用状態を実現する専門的なプロセスである。
別名・同義語 車いす調整車いす適合
ポイント
適切なフィッティングは、姿勢の安定、快適性の向上、二次障害の予防に繋がり、利用者のQOL(生活の質)を大きく左右する。専門家による評価と調整が不可欠である。
車いすフィッティングの目的
車いすフィッティングは、単に車いすを調整するだけでなく、利用者の機能維持・向上、負担軽減、そして安全確保を目的として行われます。不適切な車いす設定は、姿勢不良、皮膚障害、肩や手首の痛みといった二次障害を引き起こす可能性があります。適切なフィッティングは、これらのリスクを最小限に抑え、利用者が車いすを快適かつ安全に使用できるよう支援します。
フィッティングのプロセス
車いすフィッティングは、通常、以下のステップで進められます。
- 評価: 利用者の身体的特徴(身長、体重、関節可動域、筋力、姿勢など)、生活環境(自宅、職場、学校など)、活動レベル(移動距離、頻度、目的など)を詳細に評価します。
- 車いす選定: 評価結果に基づき、利用者に最適な車いすの種類(手動式、電動式、軽量タイプなど)を選定します。
- 調整: 選定された車いすの各部(シートの高さ、奥行き、角度、背もたれの高さ、アームレストの高さ、フットレストの位置など)を、利用者の身体に合わせ細かく調整します。
- 試用・確認: 調整後、実際に車いすを使用してもらい、姿勢、操作性、快適性などを確認します。必要に応じて、再度調整を行います。
- 指導: 車いすの正しい操作方法、メンテナンス方法、注意点などを利用者に指導します。
専門家によるフィッティングの重要性
車いすフィッティングは、専門的な知識と経験が必要な作業です。医師、理学療法士、作業療法士、義肢装具士などの専門家が、利用者の状態を正確に評価し、最適な車いすを選定・調整します。自己判断での調整は、かえって不適切な状態を作り出し、二次障害のリスクを高める可能性があります。
フィッティング後のフォローアップ
車いすフィッティングは、一度きりの作業ではありません。利用者の状態や生活環境の変化に合わせて、定期的なフォローアップと再調整が必要です。これにより、常に最適な状態を維持し、快適な車いす生活を送ることができます。