無形文化遺産(むけいぶんかさん)
最終更新:2026/4/19
無形文化遺産は、人々の世代を超えて受け継がれてきた、伝統的な知識、技能、慣習、芸能などの文化遺産を指す。
別名・同義語 文化的伝統精神的遺産
ポイント
ユネスコは、無形文化遺産の保護・継承を目的とした「無形文化遺産の保護に関する条約」を採択しており、世界各地の多様な文化を守る活動を支援している。
概要
無形文化遺産とは、建造物などの有形な遺産とは異なり、人々の生活の中に息づく、目に見えない文化遺産のことです。具体的には、口承による伝統、芸能、社会慣習、儀式、祭り、伝統工芸技術などが含まれます。これらの文化遺産は、特定の地域社会に根ざし、その人々のアイデンティティを形成する重要な要素となっています。
ユネスコの取り組み
ユネスコは、無形文化遺産の重要性を認識し、2003年に「無形文化遺産の保護に関する条約」を採択しました。この条約は、無形文化遺産の保護・継承を国際的に協力して行うための枠組みを提供しています。条約に基づき、ユネスコは、各国が推薦する無形文化遺産を審査し、「人類無形文化遺産」として登録しています。
人類無形文化遺産の例
日本からも多くの無形文化遺産が登録されています。例えば、能楽、人形浄瑠璃文楽、歌舞伎、和食、山・鉾・屋台行事、久住踊などが挙げられます。これらの文化遺産は、日本の歴史や文化を理解する上で重要な役割を果たしています。
保護・継承の課題
無形文化遺産は、グローバル化や社会の変化によって、消滅の危機に瀕しているものも少なくありません。そのため、無形文化遺産の保護・継承は、現代社会における重要な課題となっています。地域社会における継承者の育成、記録・保存活動の推進、無形文化遺産に関する教育の普及などが、そのための具体的な取り組みとして挙げられます。