系統的レビュー(けいとうてきれびゅー)
最終更新:2026/4/25
系統的レビューは、特定の臨床疑問に対して、既存の研究を網羅的に収集・評価し、その結果を統合する研究手法である。
別名・同義語 システマティックレビュー体系的レビュー
ポイント
バイアスのリスクを最小限に抑えるために、事前に定めたプロトコルに従って実施される。エビデンスに基づいた意思決定を支援する。
概要
系統的レビューは、特定の介入、診断、予後予測など、臨床的な疑問に対する最良のエビデンスを特定し、統合することを目的とした研究手法です。従来の文献レビューとは異なり、系統的レビューは、バイアスのリスクを最小限に抑えるために、事前に定めた明確なプロトコルに従って実施されます。
実施手順
系統的レビューの一般的な手順は以下の通りです。
- 研究疑問の明確化: PICO (Patient, Intervention, Comparison, Outcome) フレームワークを用いて、研究疑問を明確に定義します。
- 文献検索: 複数のデータベース(PubMed, Cochrane Library, Embaseなど)を用いて、関連する研究を網羅的に検索します。
- 研究の選択: 事前に定めた包含基準と除外基準に基づいて、検索された研究を選択します。
- 質の評価: 選択された研究の質を、適切な評価ツール(Cochrane Risk of Bias toolなど)を用いて評価します。
- データ抽出: 選択された研究から、必要なデータを抽出します。
- データ統合: 抽出されたデータを統合し、メタアナリシスを行う場合があります。
- 結果の解釈と報告: 結果を解釈し、臨床的な意義を評価し、報告書を作成します。
メタアナリシス
メタアナリシスは、複数の研究の結果を統計的に統合する手法です。これにより、個々の研究では検出できなかった効果を検出できる場合があります。ただし、メタアナリシスを行うには、研究間の異質性が低いことが重要です。
限界
系統的レビューは、バイアスのリスクを最小限に抑えるように設計されていますが、完全にバイアスを排除することはできません。また、利用可能な研究の質が低い場合、系統的レビューの結果も信頼性が低下する可能性があります。