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量子相転移(りょうしそうてんい)

最終更新:2026/4/22

量子相転移は、量子力学的な多体系において、外部条件の変化によって系の状態が質的に変化する現象である。

別名・同義語 量子臨界現象量子臨界点

ポイント

古典的な相転移とは異なり、量子相転移は絶対零度においても起こりうる。量子コンピュータの誤り訂正などへの応用が期待されている。

量子相転移とは

量子相転移(Quantum Phase Transition, QPT)は、古典的な相転移の量子力学的な類似現象であり、系のハミルトニアンを変化させることで、系の基底状態が質的に変化する現象を指します。古典的な相転移が揺らぎによって引き起こされるのに対し、量子相転移は絶対零度(T=0K)においても起こり得ることが特徴です。

量子相転移の種類

量子相転移は、その性質によっていくつかの種類に分類されます。代表的なものとして、以下のものが挙げられます。

  • 秩序-無秩序相転移: 古典的な相転移と同様に、系の秩序状態が変化する相転移。
  • トポロジカル相転移: 系のトポロジカルな性質が変化する相転移。トポロジカル絶縁体などの新しい物質相の発見につながっています。
  • ベリー位相相転移: ベリー位相の変化によって系の性質が変化する相転移。

量子相転移の研究

量子相転移の研究は、物性物理学の重要な分野の一つであり、新しい物質相の探索や量子情報技術への応用が期待されています。特に、量子コンピュータの誤り訂正や量子シミュレーションへの応用が注目されています。

量子相転移の理論的背景

量子相転移を理解するためには、場の量子論や統計力学などの知識が必要となります。特に、繰り込み群の方法は、量子相転移の臨界現象を解析するための強力なツールとして用いられています。

量子相転移の実験的検証

量子相転移の実験的な検証は、非常に困難な課題です。しかし、近年では、超伝導体や磁性体などの様々な物質において、量子相転移の兆候が観測されています。

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