熱ネットワーク(ねつねっとわーく)
最終更新:2026/4/22
熱ネットワークは、複数の熱源と熱需要家を接続し、熱エネルギーを効率的に輸送・分配するシステムである。
別名・同義語 地区熱供給システムヒートネットワーク
ポイント
地域暖房や産業地帯における排熱の有効活用など、エネルギー効率の向上とCO2排出量削減に貢献する。
概要
熱ネットワーク(ヒートネットワーク、地区熱供給システム)は、複数の熱源(コージェネレーションシステム、ヒートポンプ、太陽熱利用設備、産業排熱など)から供給される熱エネルギーを、配管を通じて複数の需要家(住宅、オフィスビル、工場など)に供給するシステムです。従来の個別暖房と比較して、エネルギー効率の向上、CO2排出量の削減、燃料の多様化などのメリットがあります。
歴史
熱ネットワークの概念は、19世紀後半にニューヨーク市で誕生しました。当初は、蒸気機関車から排出される蒸気を暖房に利用するものでしたが、その後、技術の進歩とともに、より効率的なシステムへと発展してきました。日本では、1970年代にオイルショックを契機に、省エネルギー対策として熱ネットワークの導入が促進されました。
構成要素
熱ネットワークは、主に以下の要素で構成されます。
- 熱源: 熱エネルギーを供給する設備(コージェネレーションシステム、ヒートポンプ、太陽熱利用設備、産業排熱など)。
- 熱輸送管: 熱源から需要家まで熱エネルギーを輸送する配管。
- 熱交換器: 熱輸送管内の熱エネルギーを需要家の暖房・給湯システムに供給するための設備。
- 制御システム: 熱ネットワーク全体の運転を最適化するためのシステム。
メリット
- エネルギー効率の向上: 複数の熱源を組み合わせることで、エネルギー効率を向上させることができます。
- CO2排出量の削減: 化石燃料の使用量を削減し、CO2排出量を削減することができます。
- 燃料の多様化: 様々な種類の熱源を利用できるため、燃料の多様化に貢献します。
- 災害時のレジリエンス向上: 個別暖房と比較して、災害時のエネルギー供給の安定性が向上します。
デメリット
- 初期投資コストが高い: 配管の敷設など、初期投資コストが高くなる場合があります。
- 需要家の集中: 需要家が集中している地域に適しています。
- 配管のメンテナンス: 配管のメンテナンスが必要になります。