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ヘリウム相階層(へりうむそうかいそう)

最終更新:2026/4/22

ヘリウムを極低温まで冷却した際に現れる、超流動性を示す特異な量子流体としての相構造の階層のこと。

別名・同義語 超流動ヘリウム液体ヘリウムの相転移

ポイント

ヘリウム4の冷却過程で、通常相からラムダ点以下で超流動相へと転移し、さらに低温で複数の相が現れる現象を指す。量子力学的な効果が顕著に現れる。

ヘリウム相階層の概要

ヘリウム相階層とは、ヘリウム4を極低温まで冷却した際に現れる、複数の相が階層的に現れる現象です。ヘリウム4は、通常の液体とは異なる量子力学的な性質を持つため、極低温下では特異な相転移を起こします。

相転移と超流動性

ヘリウム4は、絶対零度(0ケルビン)に近づくにつれて、まず通常の液体相から超流動相へと転移します。この転移点はラムダ点と呼ばれ、約2.17ケルビンです。超流動相では、ヘリウムは粘性を持たず、容器の壁を伝って流れ上がったり、毛細管を抵抗なく通過したりするなどの特異な現象を示します。

複数の相の存在

さらに低温になると、ヘリウム4は複数の相に分離します。これらの相は、それぞれ異なる密度と量子力学的な性質を持ちます。主な相としては、以下のものが挙げられます。

  • ヘリウムI: ラムダ点以上の温度にある通常の超流動相。
  • ヘリウムII: ラムダ点以下の温度にある超流動相。熱伝導率が非常に高い。
  • ヘリウム3-ヘリウム4混合物: ヘリウム3とヘリウム4を混合した際に現れる相。混合比によって様々な相が現れる。

研究の意義

ヘリウム相階層の研究は、量子力学の基礎理論の検証や、新しい量子デバイスの開発に役立つと考えられています。超流動性や量子渦などの現象は、宇宙物理学物性物理学においても重要な研究対象となっています。

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