触媒(しょくばい)
最終更新:2026/4/25
触媒は、化学反応の速度を速める物質であり、自身は反応によって変化しない。
別名・同義語 催化剤触媒作用
ポイント
触媒は、反応機構を変化させることで活性化エネルギーを下げ、少ないエネルギーで反応を進行させる。工業プロセスや環境問題解決に広く応用されている。
触媒とは
触媒は、化学反応の速度を変化させる物質であり、反応後にその組成や量に変化を伴わないものを指します。反応の速度を速めるものを正触媒、遅らせるものを負触媒と呼びます。触媒は、反応機構を変化させることで活性化エネルギーを下げ、より少ないエネルギーで反応が進行することを可能にします。
触媒の種類
触媒は、その状態によって大きく以下の3種類に分類されます。
- 均一系触媒: 反応物と同じ相(気体、液体など)に存在する触媒。反応効率が高い反面、触媒の回収が難しい場合があります。
- 不均一系触媒: 反応物と異なる相に存在する触媒。触媒の回収が容易ですが、反応効率が低い場合があります。
- 酵素触媒: 生体内で働く触媒。非常に高い選択性と触媒活性を持ちます。
触媒の応用例
触媒は、様々な分野で応用されています。
- 工業プロセス: アンモニア合成、石油精製、ポリマー製造など、多くの工業プロセスで触媒が利用されています。
- 自動車排ガス浄化: 三元触媒などを用いて、自動車から排出される有害物質を無害化しています。
- 環境問題: 触媒を用いて、大気汚染物質や水質汚濁物質を除去する技術が開発されています。
- エネルギー問題: 水素製造や燃料電池など、クリーンエネルギー技術の開発に触媒が不可欠です。
触媒の歴史
触媒の概念は、18世紀にカール・ヴィルヘルム・シェーレによって初めて提唱されました。その後、ヨハン・ヴォルフガング・デーベライナーやユストゥス・フォン・リービッヒらによって触媒の研究が進められ、1909年にはフリードリヒ・オスワルトが触媒化学の研究でノーベル化学賞を受賞しました。