分析化学(ぶんせきかがく)
最終更新:2026/4/16
物質の化学組成や構造を明らかにするための原理・技術を研究する化学の一分野。
別名・同義語 化学分析定量分析
ポイント
定性分析と定量分析を主な手法とし、様々な試料中の成分を特定・測定する。
分析化学とは
分析化学は、物質が何から構成されているかを明らかにする化学の一分野です。試料中の成分を特定する定性分析と、その成分の量を測定する定量分析を主な手法とし、環境、食品、医薬品、材料など、幅広い分野で利用されています。
分析化学の歴史
分析化学の起源は、錬金術や薬学に遡ることができます。近代分析化学の基礎は、18世紀にアントワーヌ・ラヴォアジエが質量保存の法則を発見し、化学反応における定量的な研究を導入したことに始まります。その後、分光法、電気化学、クロマトグラフィーなど、様々な分析手法が開発され、分析化学は飛躍的に発展しました。
主要な分析手法
- 分光分析: 物質が光を吸収・放射する性質を利用して、物質の同定や定量を行います。紫外可視分光法、赤外分光法、原子吸光分光法、質量分析法などがあります。
- 電気化学分析: 電極と電解液の間の電気的な現象を利用して、物質の分析を行います。電位差法、電流法、導電率法などがあります。
- クロマトグラフィー: 混合物をそれぞれの成分に分離し、分離された成分を検出・定量します。ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー、イオンクロマトグラフィーなどがあります。
- 滴定分析: 既知濃度の試薬を用いて、試料中の成分を定量します。酸塩基滴定、酸化還元滴定、錯滴定などがあります。
分析化学の応用
分析化学は、様々な分野で応用されています。
- 環境分析: 大気、水、土壌などの環境試料中の汚染物質を分析し、環境汚染の状況を把握します。
- 食品分析: 食品中の栄養成分、添加物、有害物質などを分析し、食品の安全性や品質を評価します。
- 医薬品分析: 医薬品の有効成分、不純物、安定性などを分析し、医薬品の品質管理を行います。
- 材料分析: 材料の組成、構造、特性などを分析し、材料の開発や品質管理を行います。
今後の展望
近年、バイオテクノロジーやナノテクノロジーの発展に伴い、より高感度で高選択的な分析手法が求められています。また、環境問題や健康問題への関心の高まりから、環境分析やバイオマーカー分析などの分野での分析化学の重要性が増しています。今後は、これらのニーズに対応するため、新しい分析手法の開発や既存の分析手法の改良が進められると考えられます。