ブラックホール(ぶらっくほーる)
最終更新:2026/4/25
ブラックホールは、極めて強い重力を持つ天体であり、光さえも脱出できない。
ポイント
ブラックホールは、一般相対性理論によって予言され、宇宙に広く存在すると考えられている。その存在は、周囲の物質への影響を通して間接的に確認されている。
ブラックホールの概要
ブラックホールは、非常に高密度な質量が一点に集中した特異点と、その周囲を取り巻く事象の地平面を持つ天体です。事象の地平面を超えて落下したものは、いかなる情報も外部に伝えることができません。ブラックホールは、その質量によって分類され、恒星質量ブラックホール、中間質量ブラックホール、超大質量ブラックホールなどが存在します。
ブラックホールの形成
ブラックホールは、主に大質量星の重力崩壊によって形成されます。星が寿命を終え、核融合反応が停止すると、自身の重力によって収縮を始めます。十分な質量を持つ星の場合、この収縮は止まらず、最終的にブラックホールとなります。また、複数のブラックホールが合体してより大きなブラックホールが形成されることもあります。
ブラックホールの観測
ブラックホール自体は光を放出しないため、直接観測することはできません。しかし、ブラックホールが周囲の物質に及ぼす影響を観測することで、その存在を間接的に確認することができます。例えば、ブラックホールの周囲を公転する星の軌道や、ブラックホールに吸い込まれる物質から放出されるX線などが観測されています。2019年には、イベントホライズンテレスコープによって、M87銀河の中心にある超大質量ブラックホールの影の画像が初めて公開されました。
ブラックホールの種類
- 恒星質量ブラックホール: 太陽質量の数倍から数十倍程度の質量を持つブラックホール。大質量星の重力崩壊によって形成されます。
- 中間質量ブラックホール: 太陽質量の数百倍から数千倍程度の質量を持つブラックホール。その形成過程はまだよく分かっていません。
- 超大質量ブラックホール: 太陽質量の数十万倍から数十億倍以上の質量を持つブラックホール。銀河の中心に存在すると考えられています。
ブラックホールの研究
ブラックホールは、現代物理学における最も興味深い研究対象の一つです。ブラックホールの研究は、一般相対性理論の検証や、宇宙の進化の解明に役立つと期待されています。