天球(てんきゅう)
最終更新:2026/4/25
天球は、地球から観測される天体の投影面であり、無限遠にある仮想の球体である。
別名・同義語 星空天
ポイント
天球上の天体の位置は、赤緯と赤経によって表される。地球の自転に伴い、天球上の天体は東から昇って西へ沈むように見える。
天球の概要
天球は、地球を原点とした仮想的な球体であり、全ての天体が投影された面として考えられています。実際には天体はそれぞれ異なる距離に存在しますが、天球上ではあたかも同じ距離にあるかのように見えます。この仮想的な球体を用いることで、天体の位置を特定し、観測を容易にすることができます。
天球上の座標系
天球上の天体の位置は、赤緯と赤経という座標系を用いて表されます。赤緯は、天の赤道から北または南にどれだけ離れているかを示す角度であり、地球上の緯度に対応します。赤経は、春分点を基準として東にどれだけ離れているかを示す角度であり、地球上の経度に対応します。
天球の運動
地球の自転により、天球は24時間周期で回転しているように見えます。この運動を天球の運動と呼びます。また、地球の公転により、天球上の天体の位置は年間を通してゆっくりと変化します。この運動を歳差運動と呼びます。
天球の利用
天球は、天文学における基本的な概念であり、天体の位置の特定や観測計画の立案に不可欠です。また、天球儀やプラネタリウムなどの教材にも利用されています。
歴史
天球の概念は、古代ギリシャの天文学者によって提唱されました。当初は、天体が実際に天球という球体に固定されていると考えられていましたが、コペルニクスによる地動説の提唱により、天球は単なる観測上の便宜的な概念であることが明らかになりました。