暗黒星雲(あんこくせいうん)
最終更新:2026/4/25
暗黒星雲は、星間物質である塵やガスが密集し、背景の星の光を遮ることで黒く見える天体である。
別名・同義語 塵雲ガス雲
ポイント
暗黒星雲は、新たな星の誕生の場となることもあり、星形成の研究において重要な対象である。可視光では観測が難しく、赤外線や電波で観測されることが多い。
暗黒星雲とは
暗黒星雲は、宇宙空間に存在する塵やガスが非常に濃密に集まった領域であり、その密度ゆえに背景の星々からの光を吸収・遮断するため、暗く見える天体です。可視光ではほとんど観測できませんが、赤外線や電波などの波長を用いることで観測が可能になります。
形成過程
暗黒星雲は、主に水素分子やヘリウム、微量の塵粒子で構成されています。これらの物質は、星間物質として宇宙空間に漂っており、重力や磁場などの影響を受けて徐々に集積し、密度を高めていきます。特に、超新星爆発の残骸や銀河の渦状腕など、物質が集中しやすい場所で暗黒星雲が形成されやすいと考えられています。
星形成との関連
暗黒星雲は、単なる光を遮るだけの天体ではありません。その内部では、重力によって物質がさらに圧縮され、温度が上昇し、最終的には核融合反応が始まり、新たな星が誕生します。そのため、暗黒星雲は「星の揺りかご」とも呼ばれ、星形成の研究において非常に重要な対象とされています。
代表的な暗黒星雲
- 馬頭星雲 (Barnard 33): おうし座に位置する、馬の頭のような特徴的な形状を持つ暗黒星雲。最も有名な暗黒星雲の一つです。
- さそり座暗黒雲: さそり座に広がる大規模な暗黒星雲。多くの星団や星雲を含んでいます。
- コーン星雲 (Barnard 35): おうし座に位置する、コーンのような形状を持つ暗黒星雲。
観測方法
暗黒星雲は可視光では観測が難しいため、主に以下の方法で観測されます。