中性子星(ちゅうせいしせい)
最終更新:2026/4/25
中性子星は、重力崩壊を起こした大質量星の中心核が、ほぼ完全に中性子で構成された天体である。
別名・同義語 パルサー重力崩壊星
ポイント
中性子星は非常に高密度であり、直径は約20km程度と小さいにもかかわらず、太陽質量と同程度の質量を持つ。
概要
中性子星は、質量が太陽の約8倍から20倍程度の星が超新星爆発を起こした後に残る、非常に高密度な天体です。星の核が自身の重力によって崩壊し、電子と陽子が結合して中性子となることで形成されます。その密度は、原子核の密度に近いほど高く、非常に特異な物理状態にあります。
構造
中性子星の構造は、中心部から外側に向かって、核、外核、地殻という層に分けられます。核はほぼ純粋な中性子で構成され、外核は中性子、陽子、電子が混在しています。地殻は鉄などの重い原子核と電子で構成されています。
特徴
- 高密度: スプーン一杯の中性子星物質の質量は、エベレスト山全体に匹敵すると言われています。
- 強い磁場: 非常に強い磁場を持っており、パルサーと呼ばれる電波源として観測されることがあります。
- 高速回転: 誕生直後は非常に高速で回転しており、その回転速度は秒間に数百回転に達することもあります。
- 重力レンズ効果: 強力な重力場により、光の進路が曲げられる重力レンズ効果を引き起こします。
観測
中性子星は、電波、X線、ガンマ線などの様々な波長で観測されます。特に、パルサーと呼ばれる規則的な電波を放射する中性子星は、天文学において重要な研究対象となっています。
研究の現状
中性子星の内部構造や物質の状態は、現代物理学における未解決問題の一つです。近年では、重力波観測によって、中性子星の合体現象が観測され、その内部構造に関する新たな知見が得られています。