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気候フィードバック(きこうふぃーどばっく)

最終更新:2026/4/25

気候システム内で生じる、気候変動を増幅または減衰させる相互作用のこと。

別名・同義語 気候応答気候感度

ポイント

気候フィードバックは、地球の気候を安定させる働きを持つ一方で、温暖化を加速させる可能性もある。その種類は多岐にわたり、複雑な相互作用を伴う。

気候フィードバックとは

気候フィードバックとは、気候システムにおける初期の変化が、その後の気候変動に影響を与えるメカニズムのことです。初期の変化(例えば、温室効果ガスの増加による気温上昇)が、気候システム内の他の要素(例えば、雲の量、氷の面積、水蒸気量)に変化をもたらし、それがさらに初期の変化を増幅(正のフィードバック)または減衰(負のフィードバック)させるという形で作用します。

主要な気候フィードバックの

水蒸気フィードバック

気温が上昇すると、大気中の水蒸気量が増加します。水蒸気は強力な温室効果ガスであるため、気温上昇をさらに促進します。これは正のフィードバックの代表例です。

氷雪フィードバック

気温が上昇すると、氷床や雪氷が融解します。氷雪は太陽光反射する性質があるため、氷雪面積が減少すると太陽光の吸収量が増加し、気温上昇をさらに促進します。これも正のフィードバックです。

雲フィードバック

雲の形成と消滅は、気温や湿度に影響を受けます。雲は太陽光を反射して冷却効果をもたらす一方で、地表からの熱放射を吸収して暖める効果も持ちます。雲フィードバックの正負は、雲の種類や高度、地域によって異なり、気候変動への影響は複雑です。

二酸化炭素フィードバック

海洋の温度が上昇すると、海水中に溶解している二酸化炭素の量が減少します。これにより、大気中の二酸化炭素濃度が上昇し、温室効果が強まります。これも正のフィードバックです。

気候フィードバックの重要性

気候フィードバックは、気候モデルの精度向上に不可欠です。気候モデルは、これらのフィードバックを考慮することで、将来の気候変動をより正確に予測することができます。しかし、気候フィードバックのメカニズムは複雑であり、未だ不明な点も多く残されています。そのため、気候変動予測には依然として不確実性が伴います。

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