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食物連鎖(しょくもつれんさ)

最終更新:2026/4/25

食物連鎖とは、生物が他の生物を捕食し、そのエネルギーを得ることでつながる、栄養階層の系列のことである。

別名・同義語 栄養連鎖捕食連鎖

ポイント

生態系におけるエネルギーの流れを理解する上で重要な概念であり、個体群のバランスや環境変動の影響を把握する手がかりとなる。

食物連鎖の概要

食物連鎖は、生態系におけるエネルギーの流れと物質の循環を示す概です。太陽光エネルギーを一次生産者である植物が光合成によって化学エネルギーに変換し、それを植物食動物(一次消費者)が摂取します。植物食動物は、肉食動物(二次消費者)に捕食され、さらに上位の肉食動物(三次消費者など)へとエネルギーが受け継がれていきます。このように、生物が互いを捕食し合うことで、エネルギーと物質が連鎖的に移動していく現象を食物連鎖と呼びます。

食物連鎖の構成要素

食物連鎖は、以下の要素で構成されます。

  • 一次生産者: 植物や藻類など、光合成によってエネルギーを生成する生物。
  • 一次消費者: 植物食動物。一次生産者を食べる生物。
  • 二次消費者: 肉食動物。一次消費者を食べる生物。
  • 三次消費者: さらに上位の肉食動物。二次消費者を食べる生物。
  • 分解者: 細菌菌類など、生物の死骸や排泄物を分解し、無機物に戻す生物。分解者は、食物連鎖の終端で物質を循環させる役割を果たします。

食物連鎖と食物網

現実の生態系では、一つの生物が複数の生物を捕食したり、複数の生物に捕食されたりすることが一般的です。そのため、食物連鎖は単線的なつながりではなく、複雑に絡み合った網の目のような構造を形成します。この網の目のような構造を食物網と呼びます。食物網は、生態系の安定性を高める役割を果たしており、あるの生物が減少しても、他の生物がその役割を補完することで、生態系全体のバランスを維持することができます。

食物連鎖におけるエネルギー効率

食物連鎖におけるエネルギー効率は、約10%程度とされています。これは、生物が摂取したエネルギーの大部分が、呼吸や活動などの生命維持活動に消費されるためです。そのため、食物連鎖の階層が上がるにつれて、利用可能なエネルギーが減少していきます。このエネルギー効率の低さが、食物連鎖の階層数を制限する要因の一つとなっています。

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