キーストーン種(きーすとーんしゅ)
最終更新:2026/4/25
キーストーン種とは、生態系において、その存在が他の多くの種に大きな影響を与える種のこと。
別名・同義語 キー種重要種
ポイント
キーストーン種が失われると、生態系の構造や機能が大きく変化し、生物多様性が低下する可能性がある。その影響は、自身の個体数に見合わないほど大きい。
キーストーン種の概念
キーストーン種(keystone species)とは、ある生態系において、その種が失われると生態系の構造や機能が大きく変化する種のことである。この名称は、アーチの最上部にある「キーストーン」が取り除かれるとアーチ全体が崩壊する様子から名付けられた。
キーストーン種の例
- オオカミ: 北米のイエローストーン国立公園におけるオオカミの再導入は、その典型的な例である。オオカミはヘラジカの個体数を抑制し、ヘラジカが植生を過剰に消費するのを防ぐことで、川沿いの植生を回復させ、鳥類やビーバーなどの多様な生物に影響を与えた。
- ウニ: 熱帯・亜熱帯のサンゴ礁において、ウニは海藻の過剰な繁茂を抑制し、サンゴが成長するためのスペースを確保する役割を果たす。ウニが減少すると、海藻がサンゴを覆い尽くし、サンゴ礁の生態系が変化する。
- ビーバー: 北米の河川生態系において、ビーバーはダムを建設することで、湿地を形成し、水生生物の生息地を創出する。また、ダムは土砂の堆積を促進し、河川の地形を変化させる。
- ケヤリバチ: 熱帯雨林において、ケヤリバチは特定の植物の種子を散布する役割を担う。ケヤリバチが減少すると、その植物の繁殖が阻害され、森林の構造や多様性が変化する。
キーストーン種の特定と保全
キーストーン種の特定は、生態系の複雑な相互作用を理解する必要があり、容易ではない。しかし、キーストーン種の保全は、生態系の健全性を維持するために非常に重要である。そのため、生態系のモニタリングや、キーストーン種の個体数変動の調査などが不可欠となる。