医療情報の相互運用性(いりょうじょうほうのそうごうんようせい)
最終更新:2026/4/28
医療情報の相互運用性とは、異なる医療機関やシステム間で、医療情報を安全かつ円滑に共有・利用できる能力のこと。
別名・同義語 医療情報共有ヘルスインフォマティクス
ポイント
相互運用性は、患者中心の医療を実現し、医療の質と効率を向上させる上で不可欠である。標準化されたデータ形式や通信プロトコルが重要となる。
医療情報の相互運用性の概要
医療情報の相互運用性とは、異なる医療機関、診療科、情報システム間で、医療情報を電子的に交換し、利用できる能力を指します。これは、患者の治療継続性、医療の質向上、医療費削減に貢献する重要な要素です。
相互運用性の重要性
患者が複数の医療機関を受診する場合、それぞれの医療機関で同じ検査を繰り返すことや、過去の病歴が共有されないことで、適切な医療が提供されない可能性があります。相互運用性を実現することで、これらの問題を解決し、患者中心の医療を提供できます。
相互運用性の実現に向けた取り組み
医療情報の相互運用性を実現するためには、以下の要素が必要です。
- 標準化されたデータ形式: 医療情報を表現するための共通の形式(例:HL7 FHIR)を定めること。
- 標準化された用語: 疾患、検査、薬剤などの名称を統一すること(例:SNOMED CT、LOINC)。
- 安全な情報共有基盤: 医療情報を安全に共有するためのネットワークやシステムを構築すること。
- 法規制とガイドライン: 医療情報の保護とプライバシーを確保するための法規制とガイドラインを整備すること。
日本においては、厚生労働省が「医療情報システムの相互運用性確保のためのガイドライン」を策定し、相互運用性の実現に向けた取り組みを推進しています。
課題と展望
医療情報の相互運用性には、技術的な課題だけでなく、組織間の連携やプライバシー保護などの課題も存在します。これらの課題を克服し、より安全で効率的な医療情報の共有を実現することが、今後の展望となります。