免疫応答(めんえきおうとう)
最終更新:2026/4/25
免疫応答は、生体が異物や病原体に対して示す防御反応であり、獲得免疫と自然免疫によって構成される。
別名・同義語 免疫反応免疫
ポイント
免疫応答は、病原体の排除だけでなく、自己組織の修復やがん細胞の監視にも関与する複雑なプロセスである。その異常は自己免疫疾患や免疫不全症を引き起こす可能性がある。
免疫応答の概要
免疫応答は、生体が自身の恒常性を維持するために、外部からの異物(抗原)や異常な細胞(がん細胞など)を認識し、排除しようとする一連の生化学的・細胞的反応です。この応答は、大きく分けて自然免疫と獲得免疫の二つのシステムによって行われます。
自然免疫
自然免疫は、生来的に備わっている防御機構であり、抗原特異性を持たず、迅速に反応します。物理的バリア(皮膚、粘膜など)、化学的バリア(胃酸、リゾチームなど)、細胞性免疫(マクロファージ、好中球、NK細胞など)が含まれます。自然免疫は、炎症反応を引き起こし、病原体の増殖を抑制する役割を果たします。
獲得免疫
獲得免疫は、抗原に特異的に反応する免疫であり、自然免疫によって活性化された後に発達します。獲得免疫には、細胞性免疫と体液性免疫の二つの経路があります。
- 細胞性免疫: T細胞が抗原を認識し、感染細胞を直接攻撃したり、他の免疫細胞を活性化したりします。
- 体液性免疫: B細胞が抗原を認識し、抗体を産生します。抗体は、抗原に結合して中和したり、補体系を活性化したりすることで、病原体を排除します。
免疫応答のプロセス
免疫応答は、以下の段階を経て進行します。
- 抗原の認識: 免疫細胞が抗原を認識します。
- 活性化: 免疫細胞が活性化されます。
- 増殖: 活性化された免疫細胞が増殖します。
- 効果: 免疫細胞が病原体を排除します。
- 記憶: 一部の免疫細胞が記憶細胞となり、再感染時に迅速な応答を可能にします。
免疫応答の調節
免疫応答は、過剰な反応や自己組織への攻撃を防ぐために、厳密に調節されています。調節T細胞やサイトカインなどが、免疫応答の調節に関与しています。
免疫応答と疾患
免疫応答の異常は、様々な疾患を引き起こす可能性があります。自己免疫疾患は、自己組織を攻撃する免疫応答によって引き起こされます。免疫不全症は、免疫応答が低下することで、感染症にかかりやすくなる状態です。