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酸化損傷(さんかそんしょう)

最終更新:2026/4/22

酸化損傷とは、活性酸素種による細胞や組織の機能低下、または構造の破壊のこと。

別名・同義語 活性酸素による損傷酸化ストレス

ポイント

酸化損傷は、老化や様々な疾患の発症に関与すると考えられている。抗酸化物質の摂取や生活習慣の改善によって軽減が期待できる。

酸化損傷とは

酸化損傷は、生体内で生成される活性酸素種(ROS)が、タンパク質、脂質、DNAなどの生体分子を攻撃することで引き起こされる。活性酸素種は、酸素代謝の過程で不可避的に生成されるだけでなく、紫外線、放射線、喫煙、汚染物質などの外的要因によっても増加する。

酸化損傷のメカニズム

活性酸素種は、非常に反応性が高く、他の分子から電子を奪い取ることで酸化反応を引き起こす。この酸化反応によって、生体分子の構造が変化し、機能が損なわれる。例えば、脂質の酸化は過酸化脂質を生成し、細胞膜の透過性を変化させる。タンパク質の酸化は、酵素活性の低下やタンパク質の凝集を引き起こす。DNAの酸化は、遺伝子変異を引き起こし、がん化のリスクを高める。

酸化損傷と疾患

酸化損傷は、動脈硬化、糖尿病、がん、神経変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病など)、炎症性疾患など、様々な疾患の発症に関与していると考えられている。これらの疾患では、酸化ストレスが増加し、酸化損傷が蓄積することで、細胞や組織の機能が低下し、症状が悪化する。

酸化損傷の防御機構

生体には、酸化損傷から身を守るための防御機構が存在する。抗酸化酵素(スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなど)は、活性酸素種を分解し、無毒化する。また、抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド、ポリフェノールなど)は、活性酸素種を捕捉し、酸化反応を抑制する。これらの防御機構が十分に機能することで、酸化ストレスを軽減し、酸化損傷を抑制することができる。

酸化損傷の評価

酸化ストレスや酸化損傷の程度を評価するために、様々なバイオマーカーが用いられる。例えば、過酸化脂質の指標であるMDA(マロンジアルデヒド)、酸化タンパク質の指標であるカルボニルタンパク質、DNA酸化の指標である8-OHdG(8-ヒドロキシデオキシグアノシン)などが挙げられる。

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