気道閉塞対応(きどうへいそくたいおう)
最終更新:2026/4/28
気道閉塞対応とは、異物や浮腫などにより気道が塞がれた場合に、呼吸を確保するために行う一連の処置である。
別名・同義語 気道確保異物除去
ポイント
気道閉塞は、迅速な対応が不可欠であり、ハイムリック法や気管切開などの方法が状況に応じて選択される。救急隊への連絡と並行して、患者の状態を観察し続けることが重要である。
気道閉塞の定義と原因
気道閉塞とは、鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、気管などの気道が物理的に、または機能的に塞がれる状態を指します。主な原因としては、以下のものが挙げられます。
- 異物: 食物、玩具、小銭などが気道に詰まる。
- 浮腫: アレルギー反応、感染症、外傷などにより気道が腫れ上がる。
- 気管支喘息: 気管支が収縮し、気道が狭窄する。
- 喉頭浮腫: 喉頭が炎症を起こし、気道が狭窄する。
- 顔面外傷: 鼻骨骨折や顎骨骨折などにより気道が圧迫される。
気道閉塞の症状
気道閉塞の症状は、閉塞の程度によって異なります。軽度の閉塞では、咳や呼吸困難、喘鳴などがみられます。重度の閉塞では、呼吸停止、意識消失、チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる)などが起こり、生命を脅かす危険性があります。
気道閉塞対応の基本
気道閉塞対応の基本は、以下の通りです。
異物除去の方法
異物除去の方法は、閉塞の程度や患者の状態によって異なります。
- 軽度の閉塞: 咳を促し、異物が自然に排出されるのを待つ。
- 中程度の閉塞: 背部叩打法や腹部突き上げ法(ハイムリック法)を行う。
- 重度の閉塞: 気管切開などの外科的処置が必要となる場合がある。
ハイムリック法(腹部突き上げ法)
ハイムリック法は、異物が気道を塞いでいる場合に、腹部を圧迫することで異物を押し出す方法です。以下の手順で行います。
- 患者の後ろに立ち、両腕を患者の腰に回す。
- 片方の手を握りこぶしにし、もう片方の手で握りこぶしを包む。
- 握りこぶしを患者の腹部(みぞおちと胸骨の間)に当て、内側上方に向かって強く突き上げる。
- 異物が排出されるまで、この操作を繰り返す。