協調運動訓練(きょうちょううんどうくんれん)
最終更新:2026/4/28
協調運動訓練は、複数の筋肉群を連携させ、スムーズな動作を習得するための運動療法である。
別名・同義語 協調性訓練連動運動訓練
ポイント
主に神経筋疾患や発達障害を持つ患者に対し、日常生活動作の改善を目的として行われる。運動学習に基づいた反復練習が重要となる。
協調運動訓練とは
協調運動訓練は、単一の筋肉ではなく、複数の筋肉群が協調して動作を行う能力を向上させることを目的とした運動療法です。この訓練は、神経系の損傷や疾患、発達障害などにより、スムーズな運動が困難になった患者のリハビリテーションにおいて重要な役割を果たします。
訓練の目的
協調運動訓練の主な目的は以下の通りです。
- 運動機能の改善: 複数の筋肉群の連携を強化し、よりスムーズで正確な動作を可能にします。
- 日常生活動作(ADL)の向上: 食事、着替え、歩行などの日常生活動作を円滑に行えるように支援します。
- バランス能力の向上: 身体のバランスを保ち、転倒のリスクを軽減します。
- 運動学習の促進: 反復練習を通じて、運動パターンを脳に定着させ、自動的な動作を促します。
訓練方法
協調運動訓練には、様々な方法があります。以下に代表的なものを紹介します。
- 反復練習: 特定の動作を繰り返し行うことで、神経筋の協調性を高めます。
- タスク指向型訓練: 特定の目標(例:物を掴む、歩く)を達成するために必要な動作を練習します。
- 制約誘発運動療法(CIMT): 患側の肢を制約し、健側の肢の代償を抑制することで、患側の運動機能を回復させます。
- ボバース法: 姿勢制御や運動の自動化を促すための手法です。
- PNF(固有受容性神経筋促通法): 固有受容性感覚を利用して、筋肉の協調性を高めます。
適応疾患
協調運動訓練は、以下のような疾患や状態を持つ患者に適応されます。
- 脳卒中
- 脳性麻痺
- 脊髄損傷
- 多発性硬化症
- パーキンソン病
- 小脳性運動失調
- 発達障害
注意点
協調運動訓練は、患者の状態に合わせて適切なプログラムを設計する必要があります。訓練の強度や頻度、種類は、患者の運動能力、認知機能、全身状態などを考慮して決定されます。また、訓練中は患者の安全に配慮し、必要に応じて介助を行うことが重要です。