ハイドロコロイド被覆材(はいどろころいどひふくざい)
最終更新:2026/4/28
ハイドロコロイド被覆材は、創傷部位の湿潤環境を維持し、自然治癒を促進するために用いられる医療用被覆材である。
別名・同義語 湿潤療法被覆材創傷被覆材
ポイント
ハイドロコロイドは、水分を吸収してゲル化する性質を持ち、滲出液のコントロールと創傷保護に優れている。自己粘着性があり、剥離時の痛みが少ない。
ハイドロコロイド被覆材の概要
ハイドロコロイド被覆材は、1960年代に開発された比較的新しい創傷被覆材です。従来の被覆材が創傷面を乾燥させる傾向にあったのに対し、ハイドロコロイド被覆材は創傷部位を適切な湿潤状態に保つことで、自然治癒力を高めることを目的としています。
ハイドロコロイドの組成と特徴
ハイドロコロイドは、主にカルボキシメチルセルロース(CMC)、ペクチン、ゼラチンなどの高分子化合物で構成されています。これらの成分は、水分を吸収するとゲル化し、創傷から滲出する体液を保持する能力に優れています。このゲル化作用により、創傷面が外部刺激から保護され、痛みが軽減されるとともに、好ましい治癒環境が提供されます。
ハイドロコロイド被覆材の種類
ハイドロコロイド被覆材には、様々な形状やサイズ、添加成分を持つ製品が存在します。例えば、以下のような種類があります。
- シートタイプ: 広範囲の創傷に適しており、比較的簡単に使用できます。
- パッドタイプ: 滲出液量の多い創傷に適しており、吸収性に優れています。
- フィルムタイプ: 薄くて透明なため、創傷の状態を観察しやすいのが特徴です。
- 薬物添加タイプ: 抗菌剤や抗炎症剤などが添加されており、感染予防や炎症抑制効果が期待できます。
ハイドロコロイド被覆材の適用範囲
ハイドロコロイド被覆材は、以下のような創傷に適しています。
ただし、感染性の強い創傷や壊死組織を伴う創傷には、適切な処置を行った上で使用する必要があります。
ハイドロコロイド被覆材の使用方法
- 創傷部位を清潔に洗浄し、乾燥させます。
- ハイドロコロイド被覆材を創傷部位に貼り付けます。
- 必要に応じて、固定テープなどで固定します。
- 通常、数日ごとに交換します。滲出液量に応じて交換頻度を調整します。