悪心・嘔吐ケア(あくしん・おうとけあ)
最終更新:2026/4/28
悪心・嘔吐ケアは、患者の不快感を軽減し、合併症を予防することを目的とした看護および医療介入である。
別名・同義語 吐き気対策嘔吐対策
ポイント
悪心や嘔吐は、様々な原因で生じる症状であり、適切な評価とケアによってQOLを改善できる。非薬物療法と薬物療法を組み合わせることが一般的である。
悪心・嘔吐の病態生理
悪心・嘔吐は、中枢神経系、消化管、および末梢神経系の複雑な相互作用によって引き起こされる。嘔吐中枢は延髄に位置し、様々な刺激(化学物質、迷走神経からの信号、前庭神経からの信号など)を受け、嘔吐反射を引き起こす。悪心は、嘔吐の前兆として現れる不快感であり、嘔吐中枢の活性化と関連している。
悪心・嘔吐の原因
悪心・嘔吐の原因は多岐にわたる。手術後、化学療法、放射線療法、妊娠、消化器疾患(胃腸炎、消化性潰瘍など)、神経疾患(脳腫瘍、片頭痛など)、薬物(オピオイド、抗がん剤など)などが挙げられる。
悪心・嘔吐の評価
患者の悪心・嘔吐の程度、頻度、持続時間、誘発因子、随伴症状(脱水、電解質異常など)を評価する。悪心・嘔吐のスコア(例:Visual Analog Scale)を用いて客観的に評価することも有用である。
悪心・嘔吐のケア
非薬物療法
- 安静:患者を楽な体位で安静にする。
- 食事管理:少量ずつ、消化しやすい食事を提供する。水分補給を促す。
- 口腔ケア:口の中を清潔に保ち、不快感を軽減する。
- リラクゼーション:深呼吸、音楽療法、アロマセラピーなどを用いて、患者の不安を軽減する。
- ツボ押し:内関(スイメン)などのツボを刺激する。
薬物療法
- 制吐剤:5-HT3受容体拮抗薬、ドパミン受容体拮抗薬、コルチコステロイドなどを使用する。患者の状態や原因に応じて適切な薬剤を選択する。
合併症
悪心・嘔吐が持続すると、脱水、電解質異常、栄養不良、食道炎、誤嚥性肺炎などの合併症を引き起こす可能性がある。これらの合併症を予防するために、適切なケアを行う必要がある。