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NPWT(陰圧閉鎖療法)(いんあつへいさへいりょうほう)

最終更新:2026/4/28

NPWT(陰圧閉鎖療法)は、創傷部位を密閉し、陰圧をかけることで創傷治癒を促進する治療法である。

別名・同義語 VSD療法真空閉鎖療法

ポイント

NPWTは、滲出液の除去、感染制御、組織の活性化を促し、特に複雑な創傷や慢性創傷の治療に有効である。創傷被覆材と陰圧発生装置を組み合わせて使用する。

NPWT(陰圧閉鎖療法)とは

NPWT(Negative Pressure Wound Therapy)は、創傷部位を特殊なフォーム材で覆い、密閉状態を作り、陰圧(吸引圧)をかけることで創傷治癒を促進する治療法です。1990年代に創傷治癒を促進する目的で開発され、現在では様々な類の創傷に対して広く用いられています。

NPWTの作用

NPWTは、以下の複数の作用機序により創傷治癒を促進すると考えられています。

  • 滲出液の除去: 陰圧によって創傷部位の滲出液を効率的に除去し、創傷環境を清潔に保ちます。
  • 血流の促進: 陰圧によって創傷周囲の血流を促進し、組織への酸素供給を増加させます。
  • 肉芽組織の形成促進: 陰圧によって肉芽組織の形成を促進し、創傷の閉鎖を早めます。
  • 感染制御: 陰圧によって細菌の増殖を抑制し、感染リスクを低減します。
  • 創傷の縮小: 創傷周囲の組織を引き寄せ、創傷面積を縮小させます。

NPWTの適応

NPWTは、以下のような創傷に対して適応となります。

  • 慢性創傷: 糖尿病性足潰瘍、静脈性潰瘍、圧迫性潰瘍など
  • 手術創: 開腹手術、胸部手術、整形外科手術など
  • 外傷創: 傷、挫創、裂創など
  • 皮膚移植片: 皮膚移植後の創傷部位
  • 瘻孔: 複雑な瘻孔

NPWTの禁忌

NPWTは、以下のような場合には禁忌となります。

  • 血管へのアクセスが必要な場合: 血管造影術後など
  • 活性出血がある場合: 出血が止まらない創傷
  • 臓器や神経が露出している場合: 創傷が深すぎる場合
  • 悪性腫瘍に浸潤している創傷: 癌の疑いがある創傷

NPWTの注意

NPWTを行う際には、以下の点に注意が必要です。

  • 陰圧の設定: 陰圧の設定は、創傷の種類や状態に応じて適切に調整する必要があります。
  • フォーム材の選択: フォーム材の種類は、創傷の深さや滲出量に応じて適切に選択する必要があります。
  • 創傷周囲の皮膚保護: 陰圧によって創傷周囲の皮膚が損傷する可能性があるため、適切な保護が必要です。
  • 感染兆候の観察: 感染兆候(発熱、発赤、腫脹、疼痛など)が現れた場合は、直ちに治療を中止し、医師に相談する必要があります。

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