超音波診断(ちょうおんはしんだん)
最終更新:2026/4/25
超音波診断は、身体内部の臓器や組織を、超音波を用いて画像化し診断する医療技術である。
別名・同義語 エコー検査ソノグラフィー
ポイント
X線を使用しないため、被ばくの心配が少なく、妊婦や小児にも比較的安全に検査できる。リアルタイムでの観察が可能であり、動的な変化の評価にも適している。
超音波診断の概要
超音波診断は、高周波の音波(超音波)を体内に照射し、組織や臓器で反射する超音波を検知することで、内部構造を画像化する技術です。この画像を用いて、病気の早期発見や診断、治療効果の判定などが行われます。
超音波診断の原理
超音波は、異なる密度の組織で反射率が異なります。この反射率の違いを捉えることで、臓器の形状や大きさ、内部構造を画像として表示します。反射の強さや時間差から、組織の種類や状態を推測することも可能です。
超音波診断の種類
- Bモード: 基本的な超音波画像で、臓器の形状や大きさを評価します。
- Mモード: 時間経過に伴う臓器の動きを観察します。心臓の弁の動きや胎児の心拍数などを測定するのに用いられます。
- ドップラー法: 血流の速度や方向を測定します。血管の狭窄や閉塞の診断に役立ちます。
- カラードップラー法: 血流の速度や方向を色で表示します。より視覚的に血流の状態を把握できます。
- 3D/4D超音波: 立体的な画像を表示します。胎児の容姿を観察したり、腫瘍の形状を詳細に評価したりするのに用いられます。
超音波診断の応用
超音波診断は、様々な分野で応用されています。
- 産婦人科: 妊娠の確認、胎児の発育状況の確認、異所性妊娠の診断など。
- 消化器内科: 肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓などの病気の診断。
- 循環器内科: 心臓の機能評価、血管の狭窄や閉塞の診断。
- 泌尿器科: 腎臓、膀胱、前立腺などの病気の診断。
- 整形外科: 筋肉、腱、靭帯などの損傷の診断。
超音波診断のメリットとデメリット
メリット:
- 非侵襲的で、痛みがない。
- 放射線を使用しないため、被ばくの心配がない。
- リアルタイムで観察できる。
- 比較的安価で、普及している。
デメリット:
- 肥満の患者や、ガスが多い患者では、画像が見にくいことがある。
- 骨や肺などの空気を含む組織は、超音波が透過しにくいため、観察が難しい。
- 検査者の熟練度によって、診断精度が左右される。