遂行機能訓練(すいこうきのうくんれん)
最終更新:2026/4/28
遂行機能訓練は、目標指向的な行動を計画し、実行し、評価する認知機能を改善するための訓練である。
別名・同義語 実行機能訓練認知行動療法
ポイント
遂行機能は、日常生活における自立性を支える重要な能力であり、訓練によってその改善を目指す。
遂行機能訓練とは
遂行機能訓練は、目標設定、計画立案、実行、モニタリング、そして必要に応じた修正といった、目標指向的な行動を円滑に進めるために必要な認知機能を高める訓練です。これは、単なる記憶力や知能とは異なり、具体的な行動を成功させるための実行力に焦点を当てています。
遂行機能の構成要素
遂行機能は、以下の複数の認知機能によって構成されています。
- ワーキングメモリ: 情報を一時的に保持し、操作する能力。
- 注意制御: 集中力を維持し、不要な情報を排除する能力。
- 認知柔軟性: 状況の変化に応じて思考や行動を切り替える能力。
- 衝動抑制: 衝動的な行動を抑え、計画的に行動する能力。
- 計画性: 目標達成のために必要なステップを計画する能力。
遂行機能訓練の種類
遂行機能訓練には、様々な種類があります。代表的なものとしては、以下のものが挙げられます。
- 課題指向型訓練: 特定の課題を解決するために、計画を立て、実行する訓練。
- シミュレーション訓練: 現実世界を模した環境で、様々な状況に対応する訓練。
- コンピュータ支援訓練: コンピュータプログラムを用いて、認知機能を刺激する訓練。
- 日常生活動作訓練: 日常生活における具体的な動作を通じて、遂行機能を改善する訓練。
遂行機能訓練の対象者
遂行機能訓練は、以下のような対象者に有効です。
- 脳卒中、頭部外傷などの脳損傷患者: 遂行機能障害によって日常生活に支障をきたしている患者。
- 注意欠陥・多動性障害(ADHD)の患者: 注意力や衝動性のコントロールが困難な患者。
- 認知症の患者: 遂行機能の低下によって日常生活に支障をきたしている患者。
- 高齢者: 加齢に伴う遂行機能の低下を予防し、維持したいと考えている高齢者。
訓練の効果
適切な遂行機能訓練を行うことで、目標達成能力の向上、日常生活における自立性の促進、QOL(生活の質)の改善などが期待できます。