踵部除圧装具(かかとじょあつそうぐ)
最終更新:2026/4/28
踵部除圧装具は、踵にかかる圧力を軽減し、褥瘡の発生予防や治療を目的として設計された医療機器である。
別名・同義語 踵保護具かかと保護具
ポイント
主に寝たきり患者や、長時間座位を余儀なくされる患者の踵部の皮膚保護に用いられる。素材や形状は多岐にわたる。
踵部除圧装具の概要
踵部除圧装具は、踵(かかと)にかかる圧力を分散・軽減することで、皮膚への負担を減らし、褥瘡(床ずれ)の発生を予防または治療するための装具です。特に、長期間寝たきりの状態が続く患者や、車椅子生活を送る患者など、踵に圧力が集中しやすい状況にある人にとって重要な役割を果たします。
種類と特徴
踵部除圧装具には、様々な種類があります。
- クッションタイプ: 柔らかい素材でできており、踵全体を覆うように装着します。圧力を分散し、皮膚への摩擦を軽減します。
- ブーツタイプ: 踵と足首を覆うように装着します。クッションタイプよりも高い保護効果が期待できます。
- サスペンションタイプ: 踵を浮かせるように設計されており、圧力を完全に除去します。ただし、歩行には適していません。
- エアセルタイプ: 空気圧を調整することで、圧力を細かくコントロールできます。患者の状態に合わせて最適な圧力を設定できます。
使用上の注意点
踵部除圧装具を使用する際には、以下の点に注意が必要です。
- 適切なサイズを選択する: サイズが合わないと、効果が得られないだけでなく、皮膚を傷つける可能性があります。
- 定期的に状態を確認する: 装着部位の皮膚の状態を定期的に確認し、発赤や水疱などの異常が見られた場合は、使用を中止し、医師に相談してください。
- 清潔に保つ: 装具は清潔に保ち、定期的に洗浄・消毒してください。
歴史
褥瘡予防の必要性は古くから認識されていましたが、専用の装具が登場したのは比較的近年のことです。1980年代以降、素材や設計の改良が進み、より効果的な装具が開発されるようになりました。現在では、様々な種類の装具が市販されており、患者の状態やニーズに合わせて選択することができます。