不眠症(ふみんしょう)
最終更新:2026/4/25
不眠症は、十分な睡眠時間を確保できない、または睡眠の質が低く、日中の機能に支障をきたす状態を指す。
ポイント
不眠症は、精神的なストレスや身体的な疾患、生活習慣の乱れなど、様々な要因によって引き起こされる。治療には、薬物療法や行動療法が用いられる。
不眠症とは
不眠症は、入眠困難、睡眠維持困難、早朝覚醒、または非回復性睡眠といった症状を特徴とする睡眠障害です。これらの症状が、日中の機能不全(疲労感、集中力低下、気分の落ち込みなど)を引き起こしている場合に診断されます。単なる睡眠不足とは異なり、不眠症は主観的な訴えと客観的な評価の両方が重要となります。
不眠症の原因
不眠症の原因は多岐にわたります。精神的なストレス(仕事、人間関係、経済的な問題など)は最も一般的な原因の一つです。また、身体的な疾患(慢性疼痛、呼吸器疾患、心血管疾患など)や、特定の薬物の副作用も不眠症を引き起こす可能性があります。生活習慣の乱れ(不規則な睡眠時間、カフェインやアルコールの過剰摂取、運動不足など)も不眠症のリスクを高めます。
不眠症の診断
不眠症の診断には、問診や睡眠日誌、必要に応じて睡眠検査(ポリソムノグラフィー)が行われます。問診では、睡眠に関する詳細な情報(入眠時間、睡眠時間、睡眠の質、日中の眠気など)が収集されます。睡眠日誌は、患者自身が睡眠パターンを記録するもので、医師が睡眠状態を把握するのに役立ちます。ポリソムノグラフィーは、脳波、眼球運動、筋電図、心電図などを測定し、睡眠の深さや睡眠段階を客観的に評価する検査です。
不眠症の治療
不眠症の治療には、薬物療法と非薬物療法があります。薬物療法では、睡眠導入剤や抗不安薬などが用いられますが、依存性や副作用のリスクがあるため、医師の指示に従って適切に使用する必要があります。非薬物療法としては、認知行動療法(CBT-I)が最も効果的であることが示されています。CBT-Iは、睡眠に関する誤った考え方や行動パターンを修正し、健康的な睡眠習慣を身につけることを目的とした心理療法です。その他、睡眠衛生指導(規則正しい睡眠時間、カフェインやアルコールの制限、寝室環境の整備など)も重要です。