NVCI(非暴力的危機介入)(えんぼうりょくてききかいかいにゅう)
最終更新:2026/4/28
NVCIは、暴力や攻撃性を伴う危機的状況において、身体的・精神的な危害を最小限に抑えるためのコミュニケーションと介入技術の体系である。
別名・同義語 危機介入CPI(危機管理介入)
ポイント
NVCIは、医療、福祉、教育など幅広い分野で活用されており、関係者間の安全確保と問題行動の再発防止を目的とする。トレーニングを通じて、危機的状況への対応能力を高める。
NVCIの概要
NVCI(Nonviolent Crisis Intervention)は、1980年代にアメリカの心理学者であるランディ・ボーディによって開発された、危機的状況への介入技術の体系です。その目的は、暴力や攻撃性を伴う状況において、関係者(本人、周囲のスタッフ、家族など)の身体的・精神的な危害を最小限に抑え、安全を確保することにあります。
NVCIの原則
NVCIは、以下の原則に基づいています。
- 予防: 危機的状況が発生する前に、環境やコミュニケーションを通じてリスクを軽減する。
- 脱エスカレーション: 危機的状況が発生した場合、言葉や態度を用いて感情的な高まりを鎮め、状況を悪化させないようにする。
- 介入: 脱エスカレーションがうまくいかない場合、安全を確保するために、必要に応じて身体的な介入を行う(ただし、最終手段)。
- 事後対応: 危機的状況が収束した後、原因を分析し、再発防止策を講じる。
NVCIの具体的な技術
NVCIでは、以下の具体的な技術が用いられます。
- 傾聴: 相手の言葉に耳を傾け、共感的な態度を示すことで、信頼関係を築く。
- 共感: 相手の感情を理解し、受け入れることで、感情的な高まりを鎮める。
- 境界設定: 相手に許容できる行動と許容できない行動を明確に伝える。
- リダイレクト: 相手の注意を別の方向に向けることで、感情的な高まりを鎮める。
- 時間制限: 相手に冷静になるための時間を与える。
- 身体的介入: 最終手段として、相手の身体を制御し、安全を確保する(ただし、専門的なトレーニングを受けた者のみが実施可能)。
NVCIの活用分野
NVCIは、医療機関、福祉施設、学校、矯正施設など、幅広い分野で活用されています。特に、精神疾患を持つ患者や、発達障害を持つ子ども、高齢者など、感情のコントロールが難しい人々への対応において有効です。
NVCIトレーニング
NVCIの技術を習得するためには、認定トレーナーによるトレーニングを受ける必要があります。トレーニングでは、理論的な知識だけでなく、ロールプレイングなどを通じて実践的なスキルを習得することができます。