PHQ-9(うつ評価)(ぴーえいちきゅう)
最終更新:2026/4/28
PHQ-9は、過去2週間のうつ症状の重症度を評価するために用いられる、9項目の自記式質問票である。
別名・同義語 うつ病評価質問票自己評価うつ病尺度
ポイント
各項目は0から3点で評価され、合計点によってうつ病の可能性や重症度が判断される。プライマリケアやメンタルヘルスケアの現場で広く利用されている。
PHQ-9とは
PHQ-9(Patient Health Questionnaire-9)は、うつ病のスクリーニングおよび重症度評価のために開発された質問票です。プライマリケアの現場でうつ病を見逃さないように、また、精神科医が治療効果をモニタリングするために広く使用されています。
質問項目
PHQ-9は、以下の9つの質問から構成されます。各質問に対し、「全くない」「ほとんどない」「時々」「ほとんどいつも」「いつも」の5段階で回答します。
- 過去2週間で、普段より気分が沈んでいると感じましたか?
- 過去2週間で、普段より物事に興味や喜びを感じるのが難しくなりましたか?
- 過去2週間で、食欲が減退したり、増進したりしましたか?
- 過去2週間で、睡眠に問題がありましたか?(寝つきが悪い、夜中に目が覚める、眠りすぎるなど)
- 過去2週間で、疲れやすくなりましたか?
- 過去2週間で、自分自身を責めたり、価値がないと感じたりしましたか?
- 過去2週間で、集中力や注意力が低下しましたか?
- 過去2週間で、行動が遅くなったり、落ち着かなくなったりしましたか?
- 過去2週間で、死について考えたり、自殺を考えたりしましたか?
スコアリングと解釈
各質問の回答は、0〜3点のスコアが与えられ、合計点が算出されます。スコアの解釈は以下の通りです。
- 0-4点:うつ病の可能性は低い
- 5-9点:軽度のうつ病の可能性
- 10-14点:中程度のうつ病の可能性
- 15-19点:重度のうつ病の可能性
- 20-27点:重度のうつ病の可能性(緊急の対応が必要)
PHQ-9の限界
PHQ-9はスクリーニングツールであり、診断を確定するものではありません。正確な診断には、医師による詳細な問診や検査が必要です。また、文化的な背景や言語の違いによって、回答にバイアスが生じる可能性もあります。
参考文献
- Spitzer RL, Kroenke K, Williams JB, Löwe B. A brief measure for assessing depressive symptoms. QJM. 2006 Aug;99(8):1021-7.