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ワグナー分類(足潰瘍)(わぐなーぶんるいあしかいよう)

最終更新:2026/4/28

ワグナー分類は、糖尿病性足部潰瘍の重症度を0から5の段階で評価するシステムである。

別名・同義語 Wagner classificationワグナーの足部潰瘍分類

ポイント

この分類は、潰瘍の深さや感染の有無に基づいており、適切な治療方針の決定に役立つ。重症度が高いほど、切断のリスクが高まる。

概要

ワグナー分類は、1970年代にドイツの整形外科医、Robert Wagnerによって提唱された、糖尿病性足部潰瘍の重症度分類である。糖尿病患者における足部潰瘍は、神経障害や血行障害を伴うことが多く、重症化すると切断に至る可能性がある。ワグナー分類は、潰瘍の程度を客観的に評価し、適切な治療計画を立てるための重要なツールとして広く用いられている。

分類

ワグナー分類は、以下の6段階に分類される。

  • 0度: 潰瘍がない状態。皮膚の異常(角質剥離、乾燥など)のみが見られる。
  • 1度: 表皮の浅い潰瘍。皮膚の表面に限定された潰瘍。
  • 2度: 真皮の潰瘍。皮膚の深くまで及ぶ潰瘍で、肉芽組織の形成が見られる。
  • 3度: 全層の潰瘍。皮膚全体に及ぶ潰瘍で、腱や骨が露出している場合もある。
  • 4度: 壊疽の発生。組織が黒色に変色し、壊死している状態。
  • 5度: 広範囲の壊疽。足全体または足の一部が壊疽している状態。

臨床的意義

ワグナー分類は、潰瘍の重症度に応じて治療方針を決定する上で役立つ。例えば、1度や2度の浅い潰瘍であれば、創傷処置や抗菌薬による治療が有効である。しかし、3度以上の深部潰瘍や壊疽を伴う場合は、外科的な切除や血管再建術が必要となる場合がある。また、ワグナー分類は、予後の予測にも用いられる。重症度が高いほど、切断のリスクが高まるため、早期の積極的な治療が重要となる。

注意

ワグナー分類は、あくまで潰瘍の形態的な評価であり、感染の有無や全身状態などの他の要素も考慮して治療方針を決定する必要がある。また、ワグナー分類は、糖尿病性足部潰瘍以外の足部潰瘍には適用できない。

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