舌圧測定(ぜつあつそくてい)
最終更新:2026/4/28
舌圧測定は、舌が口蓋に接する際の圧力を測定する検査であり、嚥下機能の評価に用いられる。
別名・同義語 舌圧計測嚥下機能評価
ポイント
舌圧の低下は、嚥下困難や誤嚥のリスクを高める可能性がある。測定には専用の装置を使用し、嚥下機能障害の診断やリハビリテーションの効果判定に役立つ。
舌圧測定とは
舌圧測定は、嚥下(えんげ)機能の評価を行うための検査の一つです。嚥下とは、食べ物や飲み物を口から食道へ送り込む一連の動作を指しますが、この動作には舌をはじめとする様々な筋肉の協調運動が必要です。舌圧測定では、舌が口蓋(こうがい)に接する際の圧力を測定することで、舌の筋力や機能を客観的に評価します。
測定方法
舌圧測定には、専用の装置が用いられます。患者は、口に装着された測定器で舌圧を測定します。測定時には、舌を様々な方向に押し当てるように指示され、その際の圧力が記録されます。測定時間は比較的短く、患者への負担も少ないとされています。
測定値の解釈
測定された舌圧は、年齢や性別、個人の状態などを考慮して解釈されます。一般的に、舌圧が低い場合は、舌の筋力低下や神経系の障害が疑われます。舌圧の低下は、嚥下困難や誤嚥(ごえん)のリスクを高めるため、早期の発見と適切な対応が重要です。
臨床応用
舌圧測定は、以下のような場面で活用されています。
- 嚥下機能障害の診断: 脳卒中、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経変性疾患や、加齢に伴う嚥下機能の低下など、様々な原因による嚥下機能障害の診断に役立ちます。
- リハビリテーションの効果判定: 嚥下リハビリテーションの効果を客観的に評価するために用いられます。舌圧の変化を追跡することで、リハビリテーションの進捗状況を確認し、適切なプログラムの調整を行うことができます。
- 誤嚥のリスク評価: 舌圧の低下は、誤嚥のリスクを高めることが知られています。舌圧測定の結果を参考に、誤嚥予防のための対策を講じることができます。
注意点
舌圧測定は、あくまで嚥下機能の一側面を評価する検査であり、他の検査と組み合わせて総合的に判断する必要があります。また、測定結果は、患者の状態や検査環境によって変動する可能性があるため、注意が必要です。