臨床疫学(りんしょうい がく)
最終更新:2026/4/25
臨床疫学は、患者ケアの改善を目的として、疫学的手法を臨床現場に適用する学問分野である。
別名・同義語 エビデンスに基づいた医療医療疫学
ポイント
臨床疫学は、個々の患者の診断、治療、予後に関する研究を通じて、医療の質向上に貢献する。エビデンスに基づいた医療の実践を推進する上で重要な役割を担う。
臨床疫学とは
臨床疫学は、疫学の原理と方法論を臨床医学に応用する学問分野です。従来の疫学が主に集団を対象として疾患の発生要因や分布を研究するのに対し、臨床疫学は個々の患者を対象とし、診断、治療、予後に関する研究を行います。その目的は、患者ケアの質を向上させ、より効果的な医療を提供することにあります。
臨床疫学の歴史
臨床疫学の概念は、1960年代にイギリスの医学者であるアーチボルド・コックランによって提唱されました。コックランは、ランダム化比較試験(RCT)の重要性を強調し、エビデンスに基づいた医療(Evidence-Based Medicine: EBM)の基礎を築きました。その後、臨床疫学は世界中で発展し、現代の医療において不可欠な要素となっています。
臨床疫学の主な研究手法
臨床疫学では、以下のような研究手法が用いられます。
- 観察研究: 患者の診療記録やアンケート調査などを用いて、疾患の発生要因や治療効果を評価します。
- ランダム化比較試験(RCT): 患者をランダムに異なる治療グループに割り当て、それぞれの治療効果を比較します。RCTは、因果関係を明らかにするための最も信頼性の高い手法とされています。
- メタアナリシス: 複数の研究結果を統合し、より正確な結論を導き出します。
- 診断研究: 新しい診断法の精度を評価します。
- 予後研究: 疾患の経過や予後を予測する要因を明らかにします。
臨床疫学の応用分野
臨床疫学は、様々な医療分野に応用されています。