集団免疫(しゅうだんめんえき)
最終更新:2026/4/25
集団免疫とは、ある感染症に対して、集団内で十分な割合の人が免疫を持つことで、感染の広がりを抑制する現象である。
別名・同義語 群集免疫ヘルドイミュニティ
ポイント
集団免疫の獲得には、ワクチン接種や過去の感染による自然免疫の獲得が挙げられる。感染症の流行を抑える効果が期待される。
集団免疫の概要
集団免疫(herd immunity)は、感染症の流行を抑制するための重要な概念である。ある感染症に対して、集団内で一定割合以上の人が免疫を持つようになると、免疫を持たない人への感染リスクが低下し、結果として集団全体が保護される。この現象は、特にワクチン接種率が低い場合や、ワクチンが利用できない感染症に対して重要となる。
集団免疫の獲得方法
集団免疫は、主に以下の2つの方法で獲得される。
- ワクチン接種: 安全かつ効果的なワクチンを接種することで、人工的に免疫を獲得する。ワクチン接種は、集団免疫を迅速かつ効率的に獲得するための最も効果的な手段である。
- 自然免疫: 過去の感染によって自然に免疫を獲得する。ただし、自然免疫の獲得には、感染症にかかるリスクが伴うため、ワクチン接種が推奨される。
集団免疫の閾値
集団免疫を発揮するためには、集団内で一定割合以上の人が免疫を持つ必要がある。この割合を「集団免疫閾値」と呼ぶ。集団免疫閾値は、感染症の種類や感染力によって異なる。例えば、麻疹(はしか)のような感染力が非常に強い感染症では、95%以上の人が免疫を持つ必要がある。一方、感染力が低い感染症では、集団免疫閾値は低くなる。
集団免疫と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)においても、集団免疫の獲得が期待されている。しかし、ウイルスの変異やワクチンの効果減衰などの要因により、集団免疫の獲得は容易ではない。そのため、ワクチン接種に加えて、マスク着用や手洗いなどの感染予防対策を継続することが重要である。
集団免疫に関する注意点
集団免疫は、集団全体を完全に保護するものではない。免疫を持たない人や、ワクチン接種の効果が不十分な人は、依然として感染リスクがある。また、集団免疫は、感染症の根絶を意味するものではない。集団免疫が低下すると、感染症が再流行する可能性がある。