院内感染(いんないかんせん)
最終更新:2026/4/28
院内感染とは、医療機関内で患者間で、または医療従事者から患者へ感染する感染症のこと。
別名・同義語 病院感染医療関連感染
ポイント
院内感染は、本来治療を受けるために訪れた医療機関で新たに感染するものであり、適切な感染対策によって予防が可能である。多剤耐性菌による感染が深刻化しやすい。
院内感染とは
院内感染は、患者が入院中に、他の患者や医療従事者、あるいは環境を介して感染する感染症を指します。医療機関は、様々な感染症を持つ患者が集まるため、感染リスクが高くなります。院内感染は、患者の予後を悪化させるだけでなく、医療費の増加や医療機関の信頼性低下にもつながるため、適切な感染対策が不可欠です。
院内感染の原因となる主な病原体
院内感染の原因となる病原体は多岐にわたりますが、主なものとしては以下のものが挙げられます。
- 細菌: メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、多剤耐性緑膿菌、炭素繊維菌、クレブシエラ菌など。
- ウイルス: インフルエンザウイルス、ノロウイルス、アデノウイルス、RSウイルスなど。
- 真菌: カンジダ属、アスペルギルス属など。
近年、多剤耐性菌による院内感染が深刻化しており、治療が困難なケースも増えています。
院内感染の予防対策
院内感染を予防するためには、以下の対策が重要です。
- 手指衛生: 医療従事者による手指消毒の徹底。
- 標準予防策: 全ての患者に対して、適切な個人防護具(手袋、マスク、ガウンなど)の使用。
- 環境整備: 医療機器や環境の消毒・滅菌の徹底。
- 感染患者の隔離: 感染症を持つ患者を他の患者から隔離。
- 抗菌薬の適正使用: 抗菌薬の濫用を防ぎ、耐性菌の出現を抑制。
- サーベイランス: 院内感染の発生状況を監視し、対策を講じる。
院内感染に関する法規制
医療法に基づき、医療機関は院内感染の防止に努めることが義務付けられています。また、感染症法に基づき、特定の感染症については、医療機関への報告が義務付けられています。