栄養リスクスクリーニング(えいようりすくすくりーにんぐ)
最終更新:2026/4/28
栄養リスクスクリーニングは、栄養状態の悪化が懸念される人を早期に発見し、適切な栄養管理につなげるための評価手法である。
別名・同義語 栄養評価栄養状態評価
ポイント
栄養リスクスクリーニングは、患者の栄養状態を評価し、栄養士等の専門家による詳細なアセスメントが必要かどうかを判断するために用いられる。主に医療・介護施設で実施される。
栄養リスクスクリーニングとは
栄養リスクスクリーニングは、患者や高齢者の栄養状態を簡便に評価し、栄養不良のリスクが高い人を特定するためのプロセスです。早期に栄養問題を特定することで、栄養状態の悪化を防ぎ、治療効果の向上やQOL(生活の質)の維持に貢献します。
実施の目的
栄養リスクスクリーニングの主な目的は以下の通りです。
評価項目
栄養リスクスクリーニングでは、主に以下の項目が評価されます。
- 体重減少(意図しない体重減少の有無と程度)
- 食欲不振(食欲の変化や食事量の減少)
- 食事摂取量(過去1週間程度の食事摂取量の変化)
- 疾患(栄養状態に影響を与える可能性のある疾患の有無)
- 身体機能(ADL:日常生活動作の自立度)
- 消化管症状(吐き気、嘔吐、下痢、便秘などの症状の有無)
スクリーニングツール
栄養リスクスクリーニングには、様々なツールが存在します。代表的なものとして、
- MUST(Malnutrition Universal Screening Tool):英国で開発されたスクリーニングツールで、体重減少、食欲不振、BMIなどの項目を評価します。
- MNA(Mini Nutritional Assessment):高齢者向けのスクリーニングツールで、栄養状態だけでなく、心理社会的な側面も評価します。
- NRS-2002(Nutritional Risk Screening 2002):入院患者向けのスクリーニングツールで、栄養摂取量、消化管機能、炎症などの項目を評価します。
スクリーニング後の対応
スクリーニングの結果、栄養リスクが高いと判断された場合は、栄養士等の専門家による詳細な栄養アセスメントを実施し、個々の患者や高齢者に合わせた栄養介入計画を立案します。栄養介入には、食事内容の改善、栄養補助食品の利用、経管栄養や静脈栄養などが含まれます。