リハビリ栄養(りはびりえいよう)
最終更新:2026/4/28
リハビリ栄養は、病気や怪我からの回復期にある患者の栄養状態を改善し、機能回復を支援するための栄養管理である。
別名・同義語 栄養療法リハビリテーション栄養
ポイント
リハビリ栄養は、単に栄養を補給するだけでなく、患者の病態や活動量に合わせて、タンパク質、エネルギー、ビタミン、ミネラルなどを最適化することが重要である。多職種連携のもと、個別化された栄養計画が立案される。
リハビリ栄養の概要
リハビリ栄養は、手術後、外傷、脳卒中、心筋梗塞などの疾患により身体機能が低下した患者に対し、栄養管理を通して機能回復を促進することを目的とする。単なる栄養補給にとどまらず、患者の病態、活動量、消化吸収能力などを考慮し、個々の状態に合わせた栄養計画を立案・実施する。多職種連携(医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士など)が不可欠である。
リハビリ栄養の重要性
病気や怪我による身体機能の低下は、筋肉量の減少(サルコペニア)、免疫力の低下、創傷治癒の遅延などを引き起こす。適切な栄養管理は、これらの問題を改善し、リハビリテーションの効果を高める。特に、タンパク質は筋肉の合成に不可欠であり、エネルギーは活動に必要な燃料となる。また、ビタミンやミネラルは、体の機能を正常に保つために重要である。
リハビリ栄養の具体的な内容
リハビリ栄養では、以下の点を重視する。
- エネルギー管理: 患者の活動量や基礎代謝量に合わせて、適切なエネルギー量を摂取する。
- タンパク質管理: 筋肉量の維持・増加のために、十分なタンパク質を摂取する。腎機能の状態によっては、タンパク質制限が必要となる場合もある。
- ビタミン・ミネラル管理: 免疫力の向上や創傷治癒の促進のために、必要なビタミンやミネラルを摂取する。
- 水分管理: 脱水症状を防ぎ、体の機能を正常に保つために、適切な水分を摂取する。
- 食事形態の工夫: 嚥下機能が低下している患者に対しては、食事形態を工夫する(刻み食、ミキサー食など)。
リハビリ栄養の評価
リハビリ栄養の効果を評価するために、定期的に栄養状態のモニタリングを行う。体重、血清アルブミン、プレアルブミン、ヘモグロビンなどの指標を用いて、栄養状態の変化を把握する。必要に応じて、栄養計画を修正する。