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パーティクルフィルタ(ぱーてぃくるふぃるた)

最終更新:2026/4/27

パーティクルフィルタは、確率モデルに基づき、観測データから状態を推定する逐次モンテカルロ法の一種である。

別名・同義語 シーケンシャルモンテカルロ法モンテカルロロケライゼーション

ポイント

主に、非線形・非ガウスな状態空間モデルにおける状態推定に用いられ、ロボット工学や追跡問題などで応用されている。

パーティクルフィルタの概要

パーティクルフィルタ(Particle Filter, PF)は、ベイズフィルタの一であり、隠れた状態変数を推定するためのアルゴリズムです。カルマンフィルタが線形ガウスシステムに適用できるのに対し、パーティクルフィルタは非線形・非ガウスなシステムにも適用可能です。その柔軟性から、ロボットの位置推定、追跡、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)など、幅広い分野で利用されています。

パーティクルフィルタの仕組み

パーティクルフィルタは、状態空間を多数の「パーティクル」(サンプル)で表現します。各パーティクルは、状態変数の可能な値を示し、それぞれに重みが割り当てられます。重みは、観測データとの整合性を示し、整合性の高いパーティクルほど大きな重みを持つようになります。

アルゴリズムは以下のステップ構成されます。

  1. 初期化: 状態空間に初期パーティクルを生成し、初期重みを割り当てます。
  2. 予測: 各パーティクルを、システムモデルに従って次の状態に遷移させます。
  3. 更新: 観測データを用いて、各パーティクルの重みを更新します。観測データとパーティクルの状態が一致するほど、重みは大きくなります。
  4. リサンプリング: 重みの低いパーティクルを削除し、重みの高いパーティクルを複製することで、パーティクルの多様性を維持します。

これらのステップを繰り返すことで、状態変数の確率分布を近似的に推定できます。

パーティクルフィルタの利点と欠点

利点:

  • 非線形・非ガウスなシステムに対応可能
  • 多次元の状態空間に対応可能
  • 実装が比較的容易

欠点:

  • 計算コストが高い(パーティクルの数に依存
  • パーティクルの枯渇(重みの集中)が起こりうる
  • 適切なシステムモデルと観測モデルが必要

パーティクルフィルタの応用例

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