流体力学(りゅうたいりきがく)
最終更新:2026/4/16
流体の運動と静止に関する物理学の一分野。液体や気体の性質、流れの法則などを研究する。
別名・同義語 流体物理学流体工学
ポイント
工学における設計や気象予報など、幅広い分野に応用される学問。日常生活にも深く関わっている。
流体力学とは
流体力学は、液体や気体といった流体の運動や静止状態を扱う物理学の一分野です。流体の力学的な性質、すなわち密度、粘性、表面張力などを理解し、それらが流れにどのように影響を与えるかを解析します。
流体の種類
流体力学で扱う流体は、大きく分けて以下の2種類があります。
- 液体: 固有の体積を持ち、外部からの力を受けて変形しますが、その体積はほとんど変化しません。
- 気体: 固有の体積を持たず、外部からの力を受けて容易に変形し、体積も大きく変化します。
これらの流体の性質の違いを考慮して、それぞれに適した解析手法が用いられます。
流体力学の基礎方程式
流体力学の解析には、以下の基礎方程式が用いられます。
- 連続の式: 流体の質量保存則を表す式。
- 運動量保存則(ナビエ・ストークス方程式): 流体の運動量保存則を表す式。非常に複雑な非線形偏微分方程式であり、一般解を得ることは困難です。
- エネルギー保存則: 流体のエネルギー保存則を表す式。
これらの式を組み合わせることで、様々な流れの現象を解析することができます。
流体力学の応用分野
流体力学は、非常に幅広い分野に応用されています。
- 航空宇宙工学: 航空機の設計、ロケットの推進など。
- 土木工学: 河川の流れ、ダムの設計、港湾の構造など。
- 機械工学: ポンプ、タービン、パイプラインの設計など。
- 気象学: 大気の流れ、気象予報など。
- 医学: 血液の流れ、呼吸器系の解析など。
近年では、数値流体力学(CFD)と呼ばれる計算機を用いた解析手法が発展し、複雑な流れの現象をより詳細に解析することが可能になっています。