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熱抵抗(ねつていこう)

最終更新:2026/4/22

熱抵抗は、熱の流れに対する抵抗の度合いを示す物理量であり、温度差あたりの熱流束の逆数として定義される。

別名・同義語 熱伝導抵抗熱的抵抗

ポイント

熱抵抗は電気抵抗の概念を熱現象に適用したもので、材料の熱伝導率、断面積、長さによって決定される。回路解析における抵抗と同様に、熱回路における熱抵抗を用いて温度分布を計算できる。

熱抵抗の概要

抵抗(Thermal resistance)は、熱の流れを妨げる度合いを表す物理量です。電気回路における電気抵抗と同様の概であり、温度差に対してどれだけの熱流束が生じるかを示します。熱抵抗が高いほど、熱の流れは小さくなります。

熱抵抗の定義と単位

熱抵抗 R は、以下の式で定義されます。

R = ΔT / Q

ここで、ΔT は温度差、Q熱流束です。熱抵抗の単位は、K/W(ケルビン毎ワット)または℃/W(セルシウス度毎ワット)が用いられます。

熱抵抗の種類

熱抵抗は、その発生源によって主に以下の3種類に分類されます。

  • 伝導熱抵抗: 材料内部での熱伝導による抵抗。材料の熱伝導率、断面積、長さによって決まります。
  • 対流熱抵抗: 表面からの対流による熱伝達における抵抗。流体の種類、流速、表面形状によって決まります。
  • 輻射熱抵抗: 表面からの輻射による熱伝達における抵抗。表面の放射率、温度、周囲の温度によって決まります。

熱回路と熱抵抗

複数の熱抵抗が組み合わさった系を熱回路として扱うことができます。熱回路では、熱流束は各熱抵抗に分配され、全体の温度分布を決定します。熱回路解析を用いることで、複雑な熱伝達現象を簡潔にモデル化し、温度分布を予測することが可能です。

熱抵抗の応用

熱抵抗の概念は、様々な分野で応用されています。

  • 電子機器の熱設計: 電子部品から発生する熱を効率的に放熱するために、ヒートシンクや放熱板の設計に熱抵抗の概念が用いられます。
  • 建築物の断熱設計: 建物の壁や屋根の断熱材の選定や厚さの決定に熱抵抗の概念が用いられます。
  • 熱交換器の設計: 熱交換器の効率を向上させるために、熱抵抗の概念が用いられます。

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