超伝導(ちょうでんどう)
最終更新:2026/4/16
電気抵抗がゼロになる現象。特定の温度以下で、ある種の物質に現れる。
別名・同義語 超電導零抵抗
ポイント
超伝導状態では、電気エネルギーの損失なく電流を流すことができる。磁場を排除するマイスナー効果も示す。
超伝導とは
超伝導とは、特定の物質が絶対温度において、ある臨界温度(Tc)以下に冷却された際に、電気抵抗が完全に消失する現象です。1911年にオランダの物理学者カマリング・オンネスによって水銀において初めて発見されました。
超伝導の種類
超伝導は、そのメカニズムによって大きく以下の2種類に分類されます。
- I型超伝導体: 磁場に対する耐性が低く、臨界磁場を超えると超伝導状態が破壊されます。
- II型超伝導体: 臨界磁場を超えても、部分的に磁場を侵入させながら超伝導状態を維持できます。より高い磁場での利用に適しています。
マイスナー効果
超伝導体は、外部磁場を排除する「マイスナー効果」を示します。これは、超伝導体が磁場を内部に侵入させず、磁力線が周りを避けて流れる現象です。この効果により、超伝導体は磁石を浮上させることができます。
超伝導の応用
超伝導技術は、様々な分野での応用が期待されています。
- 送電: 電気抵抗がないため、送電ロスをなくし、エネルギー効率を大幅に向上させることができます。
- 医療: MRI(磁気共鳴画像)などの医療機器に利用されています。
- 交通: 磁気浮上鉄道(リニアモーターカー)などの高速輸送システムに利用されています。
- 電子機器: 高感度なセンサーや高速な電子回路などに利用されています。
- 核融合: 核融合炉の磁場生成に利用されています。
高温超伝導
1986年に発見された「高温超伝導体」は、液体ヘリウムよりも高い温度(液体窒素で冷却できる温度)で超伝導を示すため、実用化への期待が高まっています。しかし、そのメカニズムは未だ完全には解明されていません。
今後の展望
室温超伝導体の実現は、エネルギー問題や環境問題の解決に大きく貢献すると期待されています。現在、世界中で室温超伝導体の開発に向けた研究が活発に進められています。