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六分儀(ろくぶんぎ)

最終更新:2026/4/25

六分儀は、天体の高度を測定するための航海用測器である。

別名・同義語 セクスタント六分角

ポイント

18世紀から19世紀にかけて、緯度測定の主要な手段として用いられた。後にクロノメーターと組み合わせて経度測定にも応用された。

概要

六分儀は、地平線と天体(主に太陽や)との間の角度を精密に測定することで、観測地点の緯度を決定するために使用される。その名前は、黄銅製の枠が60度の扇形に分割されていることに由来する。

歴史

六分儀の原型は、18世紀初頭にイギリスの数学者ジョン・ハドソンによって開発された。それ以前は、四分儀が使用されていたが、精度が低く、より精密な測定が求められるようになった。ハドソンの六分儀は、精度と使いやすさにおいて飛躍的な進歩を遂げ、すぐに航海士たちの間で普及した。

構造

六分儀は、主に以下の要素で構成される。

  • 枠: 黄銅製の扇形の枠で、角度が刻まれている。
  • 照準器: 地平線と体を照準するための光学器。
  • 水銀水平器: 枠を水平に保つための装置。
  • 色付きガラス: 太陽を直接見ないようにするためのフィルター。

測定原理

六分儀による緯度測定は、以下の原理に基づいている。

  1. 地平線と太陽(または星)との間の角度を測定する。
  2. 観測日時を正確に記録する。
  3. 天文暦を用いて、太陽(または星)の赤緯を求める。
  4. 測定された角度と赤緯から、観測地点の緯度を計算する。

衰退

20世紀に入り、より正確で使いやすい測位技術(GPSなど)が登場したため、六分儀の使用は減少した。しかし、現在でも航海訓練や緊急時のバックアップとして、一部の船舶で使用されている。

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