バイオリージョナリズム(ばいおりーじょなりずむ)
最終更新:2026/4/25
バイオリージョナリズムは、特定の地域に固有の生物多様性や生態系サービスを保護し、持続可能な利用を促進する地域主導の取り組みである。
別名・同義語 地域生態系保全生態系サービス地域利用
ポイント
バイオリージョナリズムは、地域住民が主体的に自然環境と経済活動の調和を図ることを目指す。地域資源の保全と地域経済の活性化の両立が特徴である。
バイオリージョナリズムの概要
バイオリージョナリズムは、生物多様性のホットスポットや、特異な生態系を持つ地域において、その地域固有の自然資源を保護し、持続可能な形で利用するためのアプローチです。従来の保全活動が、特定の種や生態系に焦点を当てるのに対し、バイオリージョナリズムは、地域全体の生態系サービスを包括的に捉え、地域住民の生活や経済活動との調和を目指します。
バイオリージョナリズムの歴史
バイオリージョナリズムの概念は、1980年代後半にアメリカの生物学者マイケル・ソレンセンによって提唱されました。ソレンセンは、生物多様性の保全には、地域住民の参加と地域経済の活性化が不可欠であると考え、バイオリージョナリズムの枠組みを提案しました。当初は、アメリカの南西部地域を中心に活動が展開されましたが、その後、世界各地に広がりを見せています。
バイオリージョナリズムの具体的な取り組み
バイオリージョナリズムの具体的な取り組みは、地域によって異なりますが、一般的には以下のものが挙げられます。
- 地域資源の調査・評価: 地域に存在する生物多様性や生態系サービスを調査し、その価値を評価します。
- 地域住民の参加: 地域住民を保全活動に積極的に参加させ、地域資源の管理・利用に関する意思決定プロセスに組み込みます。
- 持続可能な利用: 地域資源を持続可能な形で利用するための計画を策定し、実行します。例えば、エコツーリズムの推進、有機農業の支援、地域ブランドの育成などがあります。
- 地域経済の活性化: 地域資源を活用した新たな産業を創出し、地域経済の活性化を図ります。
バイオリージョナリズムの課題
バイオリージョナリズムは、地域主導の取り組みであるため、地域間の連携や資金調達、専門知識の不足などの課題があります。また、地域住民の意見が対立する場合や、開発圧力に屈してしまう可能性もあります。これらの課題を克服するためには、政府やNGOなどの支援が不可欠です。