気候リスク(きこうりすく)
最終更新:2026/4/25
気候変動によって生じる、自然災害や経済活動への影響など、様々な損失や損害の可能性。
別名・同義語 気候変動リスク環境リスク
ポイント
気候リスクは、物理的リスク(直接的な被害)と移行リスク(政策変更などによる影響)の二つに大別される。企業経営や投資判断に重要な要素となっている。
気候リスクとは
気候リスクとは、地球温暖化をはじめとする気候変動が、自然環境や社会経済システムに及ぼす潜在的な悪影響のことです。単なる環境問題にとどまらず、経済、金融、社会全体に広範な影響を及ぼす可能性があり、その重要性は近年ますます高まっています。
気候リスクの種類
気候リスクは、大きく分けて以下の二つの種類に分類されます。
- 物理的リスク: 異常気象(豪雨、干ばつ、熱波など)、海面上昇、生態系の変化など、気候変動の直接的な影響による被害です。インフラの損壊、農業生産の減少、サプライチェーンの混乱などが想定されます。
- 移行リスク: 気候変動対策として実施される政策や技術革新に伴う変化によるリスクです。炭素税の導入、再生可能エネルギーへの移行、規制強化などが考えられます。これらの変化は、特定の産業や企業にとってコスト増や競争力低下につながる可能性があります。
気候リスクの評価と対応
気候リスクを評価し、適切な対応策を講じることは、企業や投資家にとって不可欠です。リスク評価には、気候変動シナリオ分析やストレステストなどが用いられます。対応策としては、事業継続計画(BCP)の見直し、サプライチェーンの強靭化、低炭素技術への投資などが挙げられます。
気候リスクに関する国際的な動向
気候リスクに関する情報開示は、国際的な潮流となっています。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)は、企業に対して気候関連リスクの情報開示を推奨しており、多くの国や地域でTCFD提言に基づく開示が求められるようになっています。また、ESG投資(環境、社会、ガバナンスを考慮した投資)の拡大に伴い、気候リスクを考慮した投資判断が重要視されています。