海面上昇(かいめんじょうしょう)
最終更新:2026/4/25
海面上昇とは、地球温暖化に伴い、海水が熱膨張したり、氷河や氷床が融解したりすることで、海面が全体的に上昇する現象である。
別名・同義語 海面水位上昇海面の上昇
ポイント
海面上昇は、沿岸地域における浸水被害の増加や生態系への影響など、様々な問題を引き起こす。気候変動対策の重要な課題の一つである。
海面上昇のメカニズム
海面上昇の主な原因は、地球温暖化による以下の二つの要因である。
- 熱膨張: 海水温が上昇すると、水分子の運動が活発になり、体積が膨張する。この熱膨張は、海面上昇の大きな割合を占めている。
- 氷河・氷床の融解: 地球温暖化により、グリーンランドや南極の氷床、山岳氷河などが融解し、その融解水が海に流れ込むことで海面が上昇する。
これらの要因に加えて、地下水の汲み上げや地盤沈下なども、局地的な海面上昇を引き起こすことがある。
海面上昇の現状と予測
産業革命以降、地球の平均気温は上昇しており、それに伴い海面も上昇している。20世紀には約17cmの上昇が確認されており、近年その速度は加速している。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書によると、21世紀末には、温室効果ガスの排出量に応じて、数十センチから1メートル以上海面が上昇する可能性があると予測されている。
海面上昇の影響
海面上昇は、以下のような様々な影響をもたらす。
- 沿岸地域への浸水被害: 海面上昇により、高潮や高波による浸水被害が頻発し、深刻化する。
- 土地の喪失: 海岸線が後退し、低地の土地が海に沈んでしまう。
- 生態系への影響: 湿地やマングローブ林などの沿岸生態系が破壊され、生物多様性が失われる。
- 塩害: 海水が地下水や農地に浸入し、塩害を引き起こす。
- 社会経済への影響: 漁業や観光業などの沿岸産業に打撃を与え、人々の生活を脅かす。
海面上昇への対策
海面上昇への対策としては、以下のものが挙げられる。