染色体(せんしょくたい)
最終更新:2026/4/25
染色体は、細胞核内に存在するDNAとタンパク質から構成される構造体であり、遺伝情報を担う。
別名・同義語 chromosomes遺伝体
ポイント
生物の個体形成や遺伝形質の発現に不可欠であり、種の維持に重要な役割を果たす。通常、細胞ごとに一定の数が存在する。
染色体の概要
染色体は、真核生物の細胞核内に存在するDNAとタンパク質(主にヒストン)から構成される遺伝体の構造です。遺伝情報を保持し、細胞分裂の際に正確に複製・分配する役割を担っています。染色体の数は、生物の種類によって異なり、ヒトの場合、通常46本(23対)存在します。
染色体の構造
染色体は、DNAがヒストンと呼ばれるタンパク質に巻き付いて形成されるヌクレオソームがさらに凝縮された構造です。染色体の一番狭い部分をセントロメアと呼び、細胞分裂の際に姉妹染色分体を結合させる役割があります。セントロメアの両端にはテロメアが存在し、染色体の安定性を保ち、細胞分裂の回数を制御する機能があると考えられています。
染色体の種類
ヒトの染色体は、22対の常染色体と1対の性染色体(XXまたはXY)に分類されます。性染色体は、生物の性別を決定する役割を担っています。染色体は、その大きさや形状、セントロメアの位置などによって分類され、染色体検査によって異常の有無を調べることができます。
染色体異常
染色体数や構造に異常が生じたものを染色体異常と呼びます。ダウン症候群(21トリソミー)やターナー症候群(Xモノソミー)などが代表的な染色体異常です。染色体異常は、流産や先天性疾患の原因となることがあります。
染色体の研究
染色体に関する研究は、遺伝学、医学、生物学など、幅広い分野で進められています。染色体異常のメカニズムの解明や、遺伝子治療の開発などが期待されています。