遺伝子工学(いでんしこうがく)
ideɴɕikoːɡaku
最終更新:2026/4/11
生物の遺伝物質(DNAやRNA)を人為的に操作し、形質を改変したり新たな機能を付与したりする技術、およびそれに関連する学問分野のこと。
ポイント
遺伝子の組換え、切断、挿入などを通じて生物の設計図を直接編集する技術。現代のバイオテクノロジーの中核をなし、医療、農業、工業など幅広い分野に応用されている。
遺伝子工学 (Genetic Engineering)
遺伝子工学とは、生物のDNA(デオキシリボ核酸)を人為的に切断、結合、増幅させることによって、特定の遺伝子を操作する技術、およびその応用学問を指します。
主な技術と手法
- 組換えDNA技術: 特定の遺伝子を別の生物のDNAに組み込み、その機能を解析したり、特定のタンパク質を大量生産させたりする技術です。
- 遺伝子導入: 外来の遺伝子を細胞内に送り込み、発現させる手法です。
- ゲノム編集: CRISPR/Cas9などのツールを用い、ゲノム上の特定の箇所をピンポイントで切断・修正する次世代の技術です。
主な応用分野
- 医療: インスリンや成長ホルモンなどの医薬品製造、遺伝子治療、がん免疫療法など。
- 農業: 病害虫への耐性や高い栄養価を持つ遺伝子組換え作物(GMO)の開発。
- 基礎研究: 遺伝子の機能解明や生物学的メカニズムの特定。
歴史と倫理
1970年代に組換えDNA技術が確立されて以来、急速に発展しました。しかし、生命の操作という側面から、遺伝子組換え生物の環境への影響や、ヒトの生殖細胞に対する操作に関する倫理的課題が議論され続けています。