翻訳(遺伝学)(ほんやく)
最終更新:2026/4/22
翻訳(遺伝学)は、mRNAの塩基配列情報に基づいてタンパク質を合成する過程である。
別名・同義語 タンパク質合成
ポイント
リボソーム上でtRNAが運ぶアミノ酸をmRNAのコドンに対応させて結合させ、ポリペプチド鎖を形成する。
翻訳(遺伝学)の概要
翻訳は、遺伝情報がタンパク質へと変換される中心的な過程です。この過程は、DNAから転写されたmRNAの情報を基に行われ、細胞の生命活動を担うタンパク質を合成します。
翻訳のメカニズム
翻訳は、主に以下の3つの段階を経て進行します。
- 開始: mRNAはリボソームに結合し、開始コドン(通常はAUG)が認識されます。開始tRNA(メチオニンを運搬)が開始コドンに結合し、翻訳が開始されます。
- 伸長: tRNAはmRNAのコドンに対応するアミノ酸をリボソームに運び込み、ペプチド結合によってアミノ酸が結合されます。リボソームはmRNA上を移動しながら、アミノ酸を次々と結合させてポリペプチド鎖を伸長させます。
- 終結: mRNA上に終止コドン(UAA、UAG、UGA)が現れると、解放因子が結合し、翻訳が終了します。完成したポリペプチド鎖はリボソームから解放され、タンパク質として機能します。
翻訳に関わる要素
翻訳には、以下の要素が不可欠です。
- mRNA: 遺伝情報を伝えるメッセンジャーRNA。
- リボソーム: mRNAとtRNAが結合し、翻訳が行われる場所。
- tRNA: mRNAのコドンに対応するアミノ酸を運搬するRNA。
- アミノ酸: タンパク質を構成する基本的な単位。
- 翻訳因子: 翻訳の各段階を助けるタンパク質。