遺伝学(いでんがく)
最終更新:2026/4/11
生物の遺伝形質が次世代に継承される仕組みや、遺伝情報の構造・機能・発現・変異を、分子レベルから個体、集団まで多角的に解明する生物学の一分野。
ポイント
遺伝の法則や遺伝子の実体を研究する学問。メンデル遺伝学から分子遺伝学、ゲノム科学まで現代生物学の基盤を成す。
解説
仕組み
遺伝学は、生物の形質を決定する遺伝子(DNA/RNA)の構造や機能、およびそれらが親から子へ伝達される法則を研究する学問です。メンデルの法則に代表される古典的な遺伝学から、DNAの塩基配列やエピゲノムを解析する分子遺伝学まで、生物の設計図であるゲノム情報の複製、発現、変異のメカニズムを解明します。
メリット・課題
遺伝学の知見は、生物の発生や進化の理解を深め、疾患の発生機序の解明に大きく寄与しています。一方で、遺伝情報のプライバシー保護や、ゲノム編集技術等を用いた個体改変における倫理的・社会的な合意形成が重要な課題となっています。また、バイオインフォマティクスなどの膨大なデータ解析技術や、それを支える計算資源の確保も不可欠です。
実用例
現代では、医療分野における遺伝子診断、がんゲノム医療、遺伝性疾患に対する遺伝子治療などに活用されています。また、農業・畜産分野では、ゲノム編集技術を用いた品種改良や、耐病性・生産性の向上を目的とした育種技術の基盤として広く利用されています。
同義語・別名: 遺伝[イデン]; Genetics