ゲノム(げのむ)
最終更新:2026/4/25
ゲノムは、生物が持つ全ての遺伝情報のセットであり、DNAまたはRNAで構成される。
別名・同義語 全ゲノム遺伝体
ポイント
ゲノムは、生物の特性を決定する設計図であり、世代を超えて受け継がれる。遺伝子数は生物種によって大きく異なる。
ゲノムの概要
ゲノム(genome)は、生物が持つ全ての遺伝情報のセットを指します。真核生物においては、主にDNA(デオキシリボ核酸)で構成され、細胞核やミトコンドリアなどに存在します。原核生物や一部のウイルスにおいては、RNA(リボ核酸)が遺伝物質として機能します。
ゲノムの構成要素
ゲノムは、遺伝子と呼ばれるタンパク質の設計図となる領域と、遺伝子間領域と呼ばれる非コード領域で構成されます。遺伝子間領域には、遺伝子の発現を調節する領域や、ゲノムの構造を維持する役割を持つ領域などが含まれます。ゲノムのサイズは生物種によって大きく異なり、細菌のゲノムは数百万塩基対程度であるのに対し、ヒトのゲノムは約30億塩基対にも及びます。
ゲノム解析
ゲノム解析は、ゲノム全体の塩基配列を決定する技術であり、生物の進化や多様性、遺伝性疾患の原因解明などに役立ちます。次世代シーケンサーの登場により、ゲノム解析のコストが大幅に低下し、様々な生物のゲノム解析が進められています。
ゲノム編集
ゲノム編集は、ゲノムの特定の領域を正確に改変する技術であり、遺伝性疾患の治療や品種改良などへの応用が期待されています。CRISPR-Cas9システムは、ゲノム編集において最も広く利用されている技術の一つです。
ゲノムと進化
ゲノムは、進化の過程で変化し、生物の多様性を生み出してきました。遺伝子の変異やゲノムの再構成は、生物の適応能力を高め、新たな環境への適応を可能にします。