被子植物(ひしつしょくぶつ)
最終更新:2026/4/25
被子植物は、種子が子房という器官の中に包まれた植物群であり、花を咲かせる植物の大部分を占める。
ポイント
被子植物は、地球上の陸上生態系において最も多様で支配的な植物群であり、食料、医薬品、工業原料など、人類にとって重要な資源を提供する。
被子植物とは
被子植物(ひしつしょくぶつ、Magnoliophyta)は、種子が子房という器官の中に包まれている植物群です。花を咲かせる植物の大部分がこれに含まれ、地球上の陸上生態系において最も多様で支配的な植物群となっています。約30万種以上が存在すると推定されています。
特徴
被子植物の最も顕著な特徴は、種子が子房に包まれていることです。子房は、花の中にある雌しべの基部に位置し、受精後に果実へと発達します。果実は、種子を保護し、散布を助ける役割を果たします。
被子植物は、根、茎、葉、花、種子といった基本的な器官を持ちます。葉は、光合成を行う主要な器官であり、茎は、葉や花を支え、栄養分や水分を輸送する役割を果たします。根は、土壌から水分や栄養分を吸収し、植物体を固定する役割を果たします。
分類
被子植物は、単子葉類と双子葉類に大きく分類されます。
- 単子葉類(Monocotyledonae): 種子に子葉が1枚しかない植物群です。例としては、イネ、トウモロコシ、ユリなどがあります。
- 双子葉類(Dicotyledonae): 種子に子葉が2枚ある植物群です。例としては、アサガオ、タンポポ、バラなどがあります。
近年では、分子系統解析に基づき、被子植物の分類はさらに細分化され、複数の系統グループが提唱されています。
進化
被子植物は、約1億4000万年前の白亜紀に現れ、急速に多様化しました。昆虫との共進化が、被子植物の多様化を促進したと考えられています。昆虫は、花粉を媒介することで、被子植物の受粉を助け、被子植物は、昆虫に蜜や花粉を提供することで、昆虫の食料源となります。
人間との関わり
被子植物は、人類にとって非常に重要な存在です。食料(米、麦、野菜、果物など)、医薬品、工業原料(木材、繊維など)など、様々な形で利用されています。また、観賞用としても広く栽培されています。